国頭「大石林山」が新名称「アスムイ」に コンセプト刷新「歴史に思いはせて」
国頭の「やんばる国立公園 大石林山」(国頭村宜名真)が12月28日、「ASMUI Spiritual Hikes(アスムイ スピリチュアル ハイクス)」の新名称でリニューアルオープンした。(やんばる経済新聞) 【写真】国頭の自然体験施設「アスムイ」で見学できる自然 自然内に整備したコースを巡りながら木々や地層などを観察でき、やんばるの自然を体感できる施設として2002(平成14)年に開設。今回、「島の成り立ち・生物多様性と森・聖地と祈り」を新たなコンセプトに、施設内の改装と見学スタイルの刷新を行った。 リニューアルのきっかけについて、事業所長の高橋巧さんは「私自身、初めてここを訪れた際に貴重な地質や固有種の多さにとても驚いた。歴史的な価値がある場所だということをさらに広く知ってもらうために、約2年かけてリニューアルを計画した」と話す。 これまで予約制だったガイドを全プランに盛り込み、コース出発前に「ストーンミュージアム」で同施設の見どころの巨石や奇岩の地質、固有種や沖縄最古の歴史書「中山世鑑」から引用する同所の歴史などの説明を行うほか、コースを巡りながら音声ガイダンスを利用できるようにした。 高橋さんは「ここは琉球神話で、神様『アマミキヨ』が最初に降り立ったとされる聖地で、その名称『安須森(アスムイ)』が新名称の由来。約1000年前に、先人たちが北からこの地にたどり着いたという歴史も残っているので、沖縄の始まりの地。県内最古の2億5000年前の石が自然のまま残されており、ここでしか生息していない動植物もいる。歴史と壮大な自然を感じてほしい」と話す。 営業時間は9時30分~17時30分。料金は大人=2,500円、6歳~14歳=1,000円。
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