【特集】事故多発交差点ランキング1位『大阪・長居交差点』3つの危険を専門家が現地で解説!日没が早まるこれからの時期、交通事故を減らすためにできる心がけとは?
ドライバーからすると、一つの角を曲がる間に『タクシー乗り場』『横断歩道』『バス停』が連続で現れてきます。 (交通事故鑑定人・中島さん) 「『短時間で多くの判断をしなくてはいけない』というのが、ここで事故が多くなる理由だと思います」
実際、この交差点で2023年に起きた19件の事故の多くが、『前の車への追突』や『左折する車と自転車の衝突』でした。
■梅新東交差点の複雑ルール『常時左折可』 交差点で事故多発する大阪の“道路事情”とは
一方、大阪駅の南東に位置し、国道1号線が通る梅新東交差点は、事故多発交差点ランキング “常連”の交差点です。
その理由の一つが、『常時左折可』という複雑な交通ルールです。信号が青の場合は、通常の交差点と同じく、直進も左折もできます。
しかし、赤信号になると、直進はできませんが、渋滞回避のために『左折は常時可能』。そのため、右から直進してくる車と合流時に衝突しやすい構造となっています。
Q.なぜ、大阪には“危険”な交差点が多いのでしょうか? (交通事故鑑定人・中島さん) 「大阪は、道路の整備が非常に良くて、広い道路がよく整備されています。ついスピードが出がちというような道路の構造も、(交差点の)事故の要因につながっているかもしれません」
大阪府警などは、2024年10月下旬にも『常時左折可』のルールを廃止するなど、対策を進めています。
■『ハイビームの活用』『白や反射材の活用』交通事故を減らすため、一人一人が心がけを
交通事故による死者が、2年連続全国で最も多い大阪府。特に、日没が早まるこれからの時期は、注意が必要です。
警察がドライバーに推奨するのは、ハイビームの活用です。警察の協力のもと、車から100m先に人を配置し、見え方を検証しました。 (『読売テレビ』属ちひろ記者) 「ロービームだと、反射材をつけていない人は、ほとんど見えません」
(属記者) 「しかし、ハイビームに切り替えれば、歩行者の姿にしっかりと気づくことができます」 ハイビームを使うことで、余裕を持ってブレーキをかけられます。
(大阪府警交通部・大北良弘調査官) 「対向車の運転を妨げないようなときは、ハイビームを活用していただいて、歩行者や自転車に早く気づいていただければと思っています」
ドライバーから見ると、暗い色の服は気付きにくいため、白や反射材をうまく使うことも効果的です。 交通事故を減らすため、一人一人の心がけが求められます―。 (「かんさい情報ネットten.」2024年9月25日放送)
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