<役所広司>主演映画「八犬伝」で滝沢馬琴役 葛飾北斎に内野聖陽 土屋太鳳、磯村勇斗、黒木華、寺島しのぶも
山田風太郎の小説「八犬伝」が役所広司さん主演で映画化されることが明らかになった。失明しながらも「南総里見八犬伝」の物語を28年の歳月をかけて書き上げた滝沢馬琴を演じる。 【写真】懐かしい! 真田広之&薬師丸ひろ子の「里見八犬伝」
原作は、宿縁に導かれた八人の犬士が悪や妖異と戦いを繰り広げる「南総里見八犬伝」の「虚の世界」と、その作者である馬琴の知られざる執筆生活と絵師・葛飾北斎との交流を描いた「実の世界」を交錯させながら描いた伝奇長編。「ピンポン」「鋼の錬金術師」の曽利文彦監督がメガホンを取り、10月に公開される。
馬琴を見守り続ける親友の北斎を内野聖陽さんが演じるほか、「虚」パートで八犬士の運命を握る伏姫役を土屋太鳳さん、馬琴の息子・宗伯役を磯村勇斗さん、宗伯の妻・お路役を黒木華さん、馬琴の妻・お百役を寺島しのぶさんが務める。
◇役所広司さん/滝沢馬琴役
28年掛けて書き上げた「南総里見八犬伝」。成し遂げられたのは、親友、葛飾北斎と家族たちの献身的な支えがあった。読本作家 滝沢馬琴の几帳面な生活と彼が生み出す絢爛豪華な活劇。果たして馬琴にとってどちらが「虚」で、どちらが「実」なのか? 映画館でお楽しみください。
◇内野聖陽さん/葛飾北斎役
北斎は晩年、多くの物語から触発され絵を描き、そして馬琴は、北斎の絵に触発され、筆を走らせた。ジャンルの違う芸術家同士が、インスピレーションを与え合っていたなんて素晴らしいことです。馬琴が創作活動で悶え苦しむほど、「虚」の世界の八犬士たちの華やかでケレンのある世界が輝きを増す。それは、まるで「鬼滅の刃」の世界。北斎はそんな馬琴を面白がりながらも一番の理解者として愛情深く見つめ、時には喧嘩も罵り合いもする存在。
そんな二人の関係は人間らしくて、オモシロく、お互いにとってなくてはならない存在であったことが感じられます。馬琴が北斎との友情の中で育て上げた「八犬伝」。家族を抱え、ままならない現実に悶えながらも、華やかで正義感に満ちた作品を描いていく様は本当に見応え十分です! 劇場の大きなスクリーンで、この迫力ある世界を楽しんで頂けたらと思います!