性的同意などに関する情報盛り込んだ冊子、民間団体が発売 若者の性教育などへの活用期待
自分の体の健康や性的な同意などに関する情報を盛り込んだ冊子を、民間団体が発売しました。若者の性教育などへの活用が期待されます。 7日、東京都内で発表されたのは、産婦人科医などが監修した「SRHR NOTE」(注:SRHR=性と生殖に関する健康と権利)で、生理や妊娠など自分の体に関することや性感染症、ジェンダーなど、若者に必要な幅広い情報が盛り込まれています。心や体の状態や生理の日などを自身で書き込むページのほか、パートナーとの関係性やデートDVの説明などもあります。
さらに、性的な行為に関して、お互いの意思を確認する「性的同意」が大切だとして、同意のとり方、断り方(「○○のこと、大好きだけど、今日はしたくない」「今日は気分じゃないから、一緒に映画観ない?」など)が具体的に示されています。いやなときは、「ノーと言える環境」を確保するなど、“明確”で“積極的な意思表示”が重要だと紹介されています。 監修した稲葉可奈子医師は、「若い人にはこのノートにある内容を一通り知ってから社会に出てほしい」と述べ、学校教育に限らず、企業などでも活用してほしいと呼びかけています。 このノートは、公益財団法人で国際協力NGOの「ジョイセフ」が一冊330円で販売しています。