ガソリンさらに高騰、きょう補助金縮小 180円程度に、福島県内も駆け込み給油
政府は19日から、ガソリン価格を抑えるために石油元売り会社に支給している補助金を減らす。レギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均価格の目安は180円程度になる見通しだ。福島県内のガソリンスタンドでは18日、政府による補助金の縮小に伴うガソリンの価格上昇を見越し、給油する人たちの姿が見られた。 県内では、県石油商業組合がガソリンなどの石油製品価格が段階的に上昇する見込みだと発表しており、19日の仕入れ分から全油種とも現状から1リットル当たり5円程度(税込み6円程度)、来年1月16日からはさらに5円程度上昇し、2カ月で計10~12円程度上昇すると予想している。 石川町の岡部商店石川鹿ノ坂給油所では18日、閉店時間の午後7時ぎりぎりまで次々と客が来店し、給油作業に追われた。社長の岡部弘一さん(69)は「ここ数日『値段が上がるから入れに来た』というお客さんが多かった」と話した。仕入れ値の上昇を受け、同店では週明けの23日から全油種で10円程度の値上げを検討している。 田村市でガソリンスタンドを営む佐々木商店社長の佐々木俊雄さん(62)は「今週に入ってからお客が徐々に増えている。(法人以外の一般向け販売分は)23日から値上げすると案内しており、今週の土、日曜日が混雑すると思う」と話した。同店でガソリンを給油した20代男性は「今のうちにできるだけ多く入れている。値上がりは負担が大きい。本当に困る」と表情を曇らせた。 経済産業省が18日発表した16日時点の県内のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均小売価格は、前週調査より10銭安い175円60銭だった。ハイオクガソリンは前週と同じく186円70銭、軽油も横ばいの155円70銭。灯油の店頭価格は18リットル(一般的なタンク1個分)当たり1円安い2055円だった。
福島民友新聞