あふれる“笑顔と涙”「もう一度見れてものすごくうれしい」出張輪島朝市に全国から1万3000人集結
能登半島地震による大規模な火災で甚大な被害を受けた輪島朝市が、23日に金沢で復活しました。全国から1万人を超える客が集まり、笑顔に溢れた一日を振り返ります。 【写真を見る】あふれる“笑顔と涙”「もう一度見れてものすごくうれしい」出張輪島朝市に全国から1万3000人集結 まだ夜が明ける前の午前5時半から金石港に集まる朝市の出店者たち。続々と積まれる箱の中には、朝市のメンバーで加工したたくさんの干物が入っています。 会場に響く女性たちの声「ノドグロ買ってよお姉さん」「よかったぁ!あんた風邪引かんと元気でおってや」「うん、元気でおってね」 出店する二木洋子さん「知り合いの方と一緒にお話しできることが一番楽しみ」 元日の地震で大規模な火災が発生した輪島朝市。住宅や店舗などおよそ240棟が焼け、焼失面積は4万9000㎡に上りました。関係者にとって当たり前の日常が失われ、再開のめどは立っていません。 そして、迎えた23日。 ■復活した“朝市”に全国から1万3000人が来場 MRO北陸放送・牛田和希アナウンサー「朝市が始まったばかりですが入り口にはすでに長い列ができています」 輪島市から90キロ余り離れた金沢市の金石港(かないわこう)で開かれた「出張輪島朝市」。トレードマーク・オレンジ色のテントに並ぶのは、干物などの海産物や火事を免れた輪島塗などの伝統工芸品です。会場では、29の店舗におよそ40人が立ち客を出迎えました。 出店する二木洋子さん「真空するのに何百枚何千枚…」 店主たちにとってようやく叶った今年の初売り。復活を後押ししようと、全国から約1万3000人が訪れました。 長野から来た男性は「いっぱい買いましたいっぱい買いました。焼ホタテがね、すごくおいしいと言われたもので、焼ホタテを買いました。少しでも復興の力になれればと思って来ました」と話していたほか、金沢から来た子どもからは「“いかとんび”は美味しかったから、お父さんにおねだりして買ってもらった」といった声が聞かれました。また、金沢から来た男性もは「オレンジ色のテントが輪島朝市のトレードマークみたいなところあるので、それがもう一度見れてものすごくうれしい」と話していました。