STARTOジュニア「SHOWbiz2025」、SNSで不安の声も…『箱推し』には物足りない内容?
STARTO ENTERTAINMENT所属の東西のジュニア総勢90人が出演する9日間全13公演の「SHOWbiz 2025」が5日、東京・有明アリーナで開幕した。少年隊からAぇ!groupまで、先輩たちが築き上げた伝統と歴史を継承して自分たちの世代が新しい未来を切り開くというコンセプトのもと、グループの垣根を越えてジャズやヒップホップ、ロック&ダンスなどさまざまなテーマに合わせた楽曲を、今回の公演だけのシャッフルユニットで届けた。 オープニング映像からファンがざわついた。出演者全員の名前が一斉にスクリーンで紹介されたものの、「HiHi Jets」「美 少年」などグループ名の表記が一切なかったためだ。そして公演中も出演者の口からもグループ名が出ることはなかった。 少年忍者の川﨑皇輝(22)が「先輩たちが残した多くの伝統を、いつもとは違った戦術でお見せしたいと思っています」と説明したように、グループ単位ではなくジュニア全体が一丸となり、公演を一つのミュージカル作品のように楽しんでもらうのが狙いだったという。 良く言えば、若い世代のファンに先輩方の偉大な功績を理解してもらうと同時に、普段は見られないシャッフルユニットがたくさん見られるということだが、困惑や動揺するファンの数の方が多く見受けられた。 まず、オープニング曲がいきなりプレゾンの楽曲だったことで、なじみのない世代のファンたちのペンライトを振る手は止まっていた。そして、出演者から「声を出してもいい」と言われても、着席スタイルであることが自粛ムードにつながったとみられ、普段よりも圧倒的に「キャー」が少なかった。自分の”推し”がいつ出てくるかも分からず、双眼鏡で探す作業が優先されても仕方がないだろう。 昨年からジュニアの将来を不安視する声も散見されているだけに、グループごとにそれぞれのオリジナル曲を歌う場面が全くなかったことについては、SNSで不満や不安の声が多数上がっていた。いわゆる「箱推し」のファンにとっては、物足りない内容に映ったのかもしれない。
中日スポーツ