採用面接で「優秀な人・そうでもない人」の見抜き方 応募者の適性を見分けるにはどうすればいいのか
タスクマネジメントとは、目標達成に向け、計画を立案し、進捗を管理し、計数も管理しながら、成果を上げていくこと。チームのPDCAを回し、段取りよくタスクを実行していくことが求められます。 一方、ヒューマンマネジメントとは、コミュニケーション力に加え、メンバー1人ひとりのキャリアビジョンやライフビジョンを把握し、適切なアドバイスをして、人を育てることです。 タスクマネジメントに長けているのは、いわゆる「仕事ができる人」。そのため、「できない人」の気持ちがわからず、人に教えたり、人を育てたりするヒューマンマネジメントが苦手な傾向があります。
一方、ヒューマンマネジメントに長けているのは、「人の気持ちがわかる人」。傾聴力があり、メンバーから信頼されますが、その反面、情に流されてしまい、タスクマネジメントが苦手だったり、疎かになったりする傾向があります。 タスクマネジメントとヒューマンマネジメント、どちらもできる人はいますが、基本的にはどちらかに偏っていると考えたほうがいいでしょう。採用面接では次のような質問をして、どちらのタイプなのかを見分けていきます。
■タスクマネジメントに関する質問 「これまでのチーム目標を達成したときの経験を聞かせてください」 「計画を立てるときに気をつけたのは、どんなところですか?」 「計画通りに行かないときは、どのように対応しますか?」 「目標を達成しなかったことはありますか?」 「目標を達成できなかった理由は何だったのでしょうか?」 ■ヒューマンマネジメントに関する質問 「あなたが育てた人は、何人くらいいますか?」 「その人たちは、今は何をしていますか?」
「人を育てるのに失敗したことはありますか?」 「失敗したのは何がいけなかったと思います?」 「人を育てるとき、どんなところに苦労しますか?」 適性を見極めるポイントは、上記のような質問に対して「具体的な経験」を話せるかどうか。自身が経験したことを、その情景がありありと思い浮かぶようなエピソードとして話せる人は、タスクマネジメント人材、あるいはヒューマンマネジメント人材として期待できるでしょう。 逆に、自身の経験をうまく話すことができない人や、抽象的な答えしか返ってこない人は、マネジメントに適していない、と判断していいでしょう。