チュアメニは“レアルのマスチェラーノ”になれる 「最高のセンターバックの一人になれる」
今季はセンターバックに回る機会も増えている
シーズン開幕早々のエデル・ミリトン離脱に始まり、今季のレアル・マドリードはセンターバックに負傷者が続出している。センターバックのピースが足りず、本職ではない選手をセンターバックへ回すパターンも珍しいものではなくなってきているのだ。 中でも指揮官カルロ・アンチェロッティが何かと頼りにしているのがMFオーレリアン・チュアメニだ。守備的MFを本職とする選手ではあるが、センターバックの枚数が足りない場合はチュアメニを最終ラインに回すケースが多い。 チュアメニにとっては中盤の方がやりやすいかもしれないが、将来的にセンターバックとして才能が開花する可能性もある。モナコ時代にチュアメニを指導したこともあるロベルト・モレノは、チュアメニならセンターバックでも成功できるはずと太鼓判を押す。 「条件は揃っている。彼が望めば、レアル・マドリードで最高のセンターバックの一人になれるだろう。バルセロナにいた頃のマスチェラーノを思い出してほしい。アンカーでプレイしている時と比べて、細かいところで修正を加える必要はあるだろう。しかし、彼ならとても上手くやれると思う」(スペイン『Mundo Deportivo』より)。 リヴァプールで活躍していたマスチェラーノも、守備的MFを本職としていた。しかしバルセロナへ移籍してからは、当時の指揮官ジョゼップ・グアルディオラよりセンターバックを任された。このコンバートは大正解で、マスチェラーノは抜群の機動力で最終ラインのスペースをケアするハイレベルなセンターバックとなった。 チュアメニの場合は187cmとサイズもある。MFとして鍛えた足下の技術もあるため、慣れればセンターバックでもトップレベルの選手となれるかもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部