『となりのナースエイド』瀧本美織が“クセ強キャラ”を好演 唯の死の真相も明らかに
ドラマ『となりのナースエイド』(日本テレビ系)に第4話より、新たなキャラクターが加わった。それが統合外科医の火神玲香(瀧本美織)。教授である火神郁夫(古田新太)の一人娘だ。 【写真】橘(上杉柊平)と話す澪(川栄李奈) 本作には第1話から毎回ゲストが出演してきたが、玲香は今後も登場するメインキャストの一人。そのことも相まってか、予告から“クセ強キャラ”として紹介されており、その期待にたぐわぬインパクトの強いキャラクターになっている。 オペ室で澪(川栄李奈)を待ち受ける玲香。足を組んだ格好に、茶髪のボブ。どこからどう見ても『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の大門未知子(米倉涼子)を意識している。あからさまなパロディだと言えるが、アメリカ留学から帰ってきた玲香は大河(高杉真宙)に継ぐ、星嶺医科大学附属病院の統合外科でNo.2の実力者。「私、失敗しないので」と言ってもなんらおかしくない腕前の持ち主であり、それほどの自信を表したシーンでもある。ちなみに演じる瀧本美織は、自身のInstagramにて「オペ室というステージをどう使おうか考えを巡らせてるの図」「どうしよう自分の登場で吹き出しそうな予感しかない」と綴り、セットに佇む写真をアップしている。 そんな自信家の玲香は、初めて自分より上田と思えた大河に好意を抱き、病院にいる大勢の前でドラマのような告白をするも、あえなく玉砕。海外留学はその影響だとか、違うとか……。いまだ大河への好意を持っている玲香が気にするのは院内で交際の噂が立っている澪(川栄李奈)との関係だ。放っておけばすぐさま口喧嘩をし始める澪と大河は、まさに喧嘩するほど仲がいい。目の前でイチャイチャしている2人の会話にも混ざれない玲香のプライドはズタズタだ。さらに大河を呼び出しても、以前の告白のこともあり、大きく距離を空けて警戒される玲香。エリート街道を歩んでいるのにもかかわらず、作品全体では三枚目キャラというどこか憎めない人物である。なお、瀧本は2011年放送の主演ドラマ『美男ですね』(TBS系)で桜庭美男(さくらばみお)を演じており、本作の主人公・桜庭澪(さくらばみお)の名前を瀧本が呼ぶという偶然にSNSでは話題となっている。 玲香が三枚目キャラであることは間違いないが、鋭い洞察力を持った志の高い医師でもある。教授の娘として澪が外科医であった過去を知りながらも、澪の医師としての知識量と判断力、さらにナースエイドとして誰よりも努力し、誠実にこなしていることを認めた。そして、玲香の口から発せられた「オームス」という言葉。オームスとは火神が独自に開発したオペレーションシステム。魔病シムネスに打ち勝つため、火神は大河でも、玲香でも適応が難しいオームスに適応できる人材として澪に可能性を見出していた。ただ、オームスの適応訓練における体の負担は大きく、玲香は「優秀な外科医の未来が失われるんじゃないか」と危惧していた。 一方でさらなる唯(成海璃子)の死の真相も明らかになった。唯の婚約相手で刑事の橘(上杉柊平)は、生前に唯が半グレ集団のリーダー辰巳浩二について重大な情報を手に入れたせいで殺されたのではないかというのだ。唯のPCから見つかった「辰巳浩二資料」のファイルにあった山奥の住所。澪が向かったその住所の屋敷で目撃したのは、大河の姿だった。澪のPTSDを少しづつ克服させ、外科医に戻るように説得している大河にも知られざる裏の顔、真の目的があるのだろうか。
渡辺彰浩