ロート製薬がヘアケア事業を拡大 6年ぶりに2つの新ブランド投入
両ブランド共通して独自開発の「コアコルセット技術」を搭載する。うねり補正成分が髪の芯に、コントロールコート成分が髪表面にアプローチし、ダメージでうねった髪1本1本の質感を改善する。
長年の“サイエンス力”をアプローチ
ロート製薬のヘアケアは、1995年に研究開発をスタート。2010年にエイジング世代向けの“50の恵”シリーズ、14年に頭皮環境に着目した“メンソレータムメディクイックHシャンプー”、18年に男性用発毛剤“リグロEX5”など頭皮や髪悩みに応える商品をそろえ、ドラッグストアを中心に展開してきた。
奥野久仁子プロダクト&ブランド・マーケティング部 部長 兼コーポレート&ブランド戦略室担当は、「薬のような効果実感を目指した商品群はお客さまからの支持が厚く、顧客との強固なつながりを構築している」と胸を張る。特に“50の恵”シリーズは、ヘアケア意識が高い香港女性からも人気を集め、香港のヘアケア市場でシェア1位(2023年、同社調べ)を獲得。国内外問わず顧客ニーズに寄り添い、ヘアケアの提案に力を注いでいる。
同社によると、消費者にとってヘアケアはスキンケアに比べて知識が浅く、「情緒的な世界観」「仕上がり」「香り」と少ない選択肢から漠然と選ぶ傾向が多いと分析。納得できるものに出合えていない“ヘアケア迷子”が多いという。「われわれのサイエンスの力でヘアケアに“サイエンス”という新しい選択肢を作り、選ぶことが楽しくなるようなカテゴリーへと進化させたい」と意欲を見せる。
杉本雅史ロート製薬社長は、「この2ブランドは、社員がお客さまの悩みに寄り添い、その悩みに応えたいという情熱や強い使命感を持ち、開発をスタートした。当社のサイエンスの力が合わさり、圧倒的な効果に自信のある商品ができあがった。今後も、社員一人一人のハートから生まれる力を結集し、お客さまの心を動かしていきたい」と語った。