ベンゼマらを引き抜いた勢いはどこへ? 昨季猛威を振るったサウジアラビアが大人しい
久保建英には断られてしまったようだ
2023年の夏はサウジアラビアが移籍市場の主役となった。ネイマール、カリム・ベンゼマらビッグネームを次々と引き抜き、サウジ・プロリーグは大きな盛り上がりを見せた。 しかし、今年は昨年と比べると、静かな夏となっている。ここまでムサ・ディアビやフセム・アワールらを獲得したが、どこか地味な補強が続いており、昨季のようなインパクトはない。移籍金に関してはディアビを6000万ユーロで獲得したところまではいつも通りだったが、そこに続く高額な移籍金での獲得はなく、次に高いのはパリ五輪に出場したエセキエル・フェルナンデスの1870万ユーロとなっている。 獲得の噂自体は報じられており、マンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネやエデルソン・モラレス、リヴァプールのモハメド・サラー、レアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオール、レアル・ソシエダの久保建英と具体的な名前は出てきているが、久保には「興味がない」とバッサリ切り捨てられてしまった。 現状サウジ・プロリーグの魅力は経済面のみであり、リヴァプールからアル・イテファクに移籍したジョーダン・ヘンダーソンは半年で欧州に復帰し、「サウジ移籍は間違いだった」と英『Daily mail』に語っている。 アル・ナスルに所属するアイメリック・ラポルトはサウジからの脱出を希望している。レアル・マドリードが獲得を希望しており、それを知ったスペイン代表DFはクラブに契約を解除するよう求めたという。 盛り上がりを見せた昨年の夏から1年が経過し、ヘンダーソンのように欧州に復帰する選手が出てきている。今後さらに増える可能性もあり、サウジは次の手を考える必要がある。
構成/ザ・ワールド編集部