独演会を行った桂文珍＝大阪・なんばグランド花月

　落語家の桂文珍が８日、大阪・なんばグランド花月で「芸歴５５周年記念　吉例８８　第四十二回　桂文珍独演会」を開催。１１月２４日には大阪・フェスティバルホールで公演を行うことも発表された。 【写真】御年75歳とは思えない元気さ　独演会を行った桂文珍 　新作「落語記念日」、「雁風呂」、そして学生時代以来だという「崇徳院」など３席を披露した文珍。公演後には「やっぱり以前のようのはいきませんわ。そら疲れまっせ．アホやがな。７５にもなって３席もやって」と、笑わせた。 　一方で「好きというのがエネルギーになってる。落語っていうのは悪女の深情けみたいなところがあってね。別れられへんね。ええもんでっせ」と、ニヤリ。「やっぱり好きなんでしょうね」と、衰えることのない落語への愛情を口にした。 　１１月２４日のフェスティバルホールでは「ヒットパレード」と題して、「老婆の休日」、「デジタル難民」、「地獄八景亡者戯」の３席を予定。「地獄八景はいろんな人が死にますから。いろんな方が登場するんじゃないでしょうか。ざこば兄やんも登場すると思いますよ」と、６月に急死した桂ざこばさんに思いを馳せた。 　また、会場となるフェスティバルホールは最大で２７００人を収用できる大会場となるが、落語中にビジョンなどを使った演出を行う予定はないといい、「話芸やんか、腕一本！」と、笑顔で腕を叩いて見せた。