スノーフレイク、予想上回る売上高見通し-AI製品で成長加速図る
(ブルームバーグ): クラウド技術を活用したビッグデータの保管・分析サービスを提供する米スノーフレイクが22日発表した5-7月(第2四半期)の売上高見通しは市場予想を上回った。人工知能(AI)を中心とした新製品が成長を加速させ得ることを示唆した。
同社の資料によれば、自社事業の大半を占める製品売上高は5-7月期は8億500万-8億1000万ドル(約1260億-1270億円)になる見通し。ブルームバーグがまとめたデータでは、アナリスト予想平均は7億8750万ドルだった。通期の製品売上高見通しは33億ドルと、32億5000万ドルから引き上げられた。
5-7月期は、グーグルの元幹部で検索エンジンのスタートアップNeeva(ニーヴァ)の共同創業者であるスリダール・ラマスワミ氏が期間を通してスノーフレイクの最高経営責任者(CEO)を務める最初の四半期となる。
エバコアISIのアナリスト、カーク・マターン氏は、見通しは市場予想を上回ったものの、売上高の伸びが鈍化していることに変わりはなく、投資家を納得させるには十分ではないかもしれないと分析。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、マンディープ・シン氏は、ガイダンスは下期における顧客消費を巡る不確実性を反映していると指摘した。
この日のニューヨーク市場でスノーフレイク株は163.34ドルで終了。時間外取引では一時約4%上昇。投資家が経営陣の交代を警戒し、売り上げの伸び鈍化を懸念する中で、年初来ではこの日の通常取引終了時点で18%下げていた。
ラマスワミCEOは自社のAI製品について「現在一般に販売されており、顧客の強い関心を呼んでいる。これらの製品は、顧客がAIを活用した効果的かつ効率的な体験をこれまで以上に速やかに提供するのを支援する」と資料で説明した。
2-4月決算
2-4月(第1四半期)の製品売上高は34%増の7億8960万ドル。アナリスト予想は7億4900万ドルだった。一部項目を除いた利益は1株当たり14セント(アナリスト予想は19セント)。