円満退職したいのに、引き止められた…どうすればいい? 悩む相談者にアドバイス続々
◆退職代行サービスという選択肢を考える
前職において、上司からのパワハラに悩んでおりましたが、これ以上長く在籍することは自分にとってプラスにならないと思い、退職を決断しました。 希望退職の数ヵ月前に退職意向を伝えたのですが、退職希望日での退職を含め、まったく相手にされず、退職届も受け付けてもらえませんでした。人事担当者にも相談したのですが、退職交渉を続けてほしいと、膠着状態がただ続くだけでした。 退職意向を伝えたあとのパワハラはひどくなる一方で、精神的にもかなりつらくなり、悩んだ挙句に私の取った行動は、ネットで知った「退職代行サービス」の利用でした。 「退職代行サービス」は退職手続きを本人に代わって企業が代行してくれるものです。具体的には、退職日や引継ぎ、残有給の消化など、上司や人事部門との難しいやり取りなどを一手に引き受けていただけます。多くの会社が存在していますが、弁護士が監修しているしっかりした会社を選択すれば間違いないと思います。 退職代行サービスに依頼してからは、私が直接上司や人事とやり取りすることはなくなり、代行会社とのやり取りだけになります。退職に向けた必要書類などは準備する必要はありますが、全てLINEで完結でした。退職までの期間、転職に向けた準備や自身の引継ぎに集中ができました。また、溜まっていた有給休暇もすべて消化し、希望日に退職することができました。 本来であれば、会社のルールに沿って上長との合意した上での円満退社が望ましいと思います。しかし、それができない状況もあるとおもいますので、そのようなときには、退職代行サービスを利用する価値があると思います。ちなみに、会社によって差はあると思いますが、コストは3万円ほどでした。 以上、簡単ですが自身の経験をシェアさせて頂きます。少しでもご相談者の参考になれば幸いです。(埼玉県 40代後半 男性 会社員)
◆円満退社のコツは引き継ぎの徹底
相談者さんの意思を尊重していない時点で、上層部と波風立てない円満退職は難しい気がします。そこで、私からの提案があります。 1:退職準備として引き継ぎ書をしっかり作成しておく 2:退職の旨を書面で会社に提出(引継ぎ期間を踏まえて1、2ヵ月後に退職日を設定) 3:上層部以外の同僚や同じ部署の上司には感謝の気持ちを伝え、現場の同僚の方々とは円満退職にする。 引き継ぎ書を作成しておけば、もし引き継ぎ期間を理由に退職日を引き延ばされても「引き継ぎ書を確認いただければそこにすべて書いてあります!」と突っぱねることができます。 今の職場だけがすべてではないですし、退職すれば過去の職場になってしまいます。そこまで「円満に」という考えを引っ張られず、未来を見据えて次のステージに旅立てることをお祈りしています。(東京都 30代後半 男性 会社員)