繰り越した「通帳」をその都度、迷わず処分する母。問題はないのでしょうか?
デジタル通帳への切り替えも検討しよう
通帳の繰り越しや管理が面倒な場合は、デジタル通帳へ切り替えるのもひとつの方法です。デジタル通帳には、記帳・発行の手間や繰り越しが不要で、盗難や紛失のリスクが低減するといったメリットがあります。 また、スマートフォンやパソコンで残高や取引内容を確認できるため、ATMや窓口に行く時間を節約でき、長期間の取引を照会する場合にも便利です。ただし、一般社団法人全国銀行協会によれば、デジタル通帳に切り替えると紙の通帳は使用できなくなるため、慎重に判断しましょう。再び紙の通帳を使用したい場合は、窓口で手続きが必要です。 なお近年、金融機関で新たに口座を作る場合、紙の通帳発行に手数料がかかるケースが増えてきました。手数料は銀行により異なり、条件によっては対象とならない場合もありますが、1年ごとに550円(税込み)かかったり、通帳発行・繰り越しごとに1冊1100円(税込み)かかったりなどさまざまです。その点で、デジタル通帳の利用は節約にもつながるといえます。
繰り越した通帳は原則処分してOKだが、場合によっては保管すべきケースもある
繰り越し済みの古い通帳をすぐに処分するのは、基本的に問題はないといえるでしょう。処分により保管のためのスペースが必要なくなり、管理の手間が省けます。 通帳には個人情報が含まれているため、処分する際は重要な部分を塗りつぶす、細かく裁断して捨てるといった処置をしたうえで破棄しましょう。 ローンの申請を考えている、自営業やフリーランスなどで確定申告が必要である場合や、相続手続き中の口座の通帳などは処分せず保管しておきましょう。こうしたケースでは、過去の取引明細の情報が必要になるためです。 また、デジタル通帳に切り替えれば、長期間にわたる取引履歴の確認が簡単になり、必要に応じて通帳を処分できます。状況に合わせて最適な方法を選びましょう。 出典 一般社団法人全国銀行協会 教えて!くらしと銀行 デジタル通帳に切り替えると何が変わる? 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部