【リーグワン】今季限りで退団する神戸のNZ代表サベアがトライ「最後にブラザーたちとカラオケに…」
◇ラグビー・リーグワン第15節 神戸63―19静岡(2024年4月27日 東大阪市花園ラグビー場) 神戸は今季ホーム最終戦で静岡に63―19で快勝し、4試合ぶりの白星で今季8勝目を挙げて5位をキープした。 前節で東京ベイに敗れ、上位4チームによるプレーオフ(PO)進出の可能性が消滅。だが、序盤からワイドにボールを動かしながら積極的なラグビーを展開し、計9トライで圧勝した。 今季限りで退団するニュージーランド代表No・8アーディ・サベア(30)は、前半20分に通算8トライ目を奪うと、それ以外でも攻守に献身的なプレーを発揮して白星に貢献。後半29分に交代する際には観衆から温かい拍手を送られ、スタンドに向かって深々と頭を下げた。 「チームやファンのために、とにかく良いパフォーマンスをしたかった。チームとして良い形でボールを運べて前にも出られたし、今日は楽しかった。今日のような試合を前節やその前からもできていれば、もしかしたらトップ4にいけたかもしれないね」 そう苦笑いを浮かべたサベア。昨年に世界最優秀選手に選ばれて鳴り物入りで加入し、今季はここまで全15試合に出場して計8トライをマークした。チームとしての目標は達成できなかったが、圧倒的なボールキャリーだけでなく、シーズンを通して攻守でハードワークを続けてきた。 神戸で戦うのは残り1試合。ニュージーランドに戻る日が近づいている。 「神戸で過ごした時間は本当に素晴らしいもので、愛おしい時間を過ごさせてもらって本当に感謝している。日本で過ごすのはあと2週間ちょっとになるけど、最後に神戸のブラザーたちとカラオケに行きたいんだ」 自ら積極的にチームに溶け込み、日本では焼き肉が大好物に。さらにコンビニエンスストアを愛し、ローソンの「からあげクン」に続き、最近ではセブンイレブンで自らつくるスムージーがお気に入りとなった。 日本を、神戸を愛する世界的プレーヤーが、三重との最終節で有終の美を飾る。