〈キン肉マン〉「食い物もってこい」子どもを人質に青龍刀を持った男が立てこもり!! キン肉アタルがとった驚きの解決方法とは…4人が魅了された底知れぬカリスマ性
警察の到着を待つまでもなく、凶悪事件を解決
アタル版ソルジャーの上着は、漆黒の牧師服に早変わり。さらに、分厚い聖書とロザリオまで出現した。瞬きする間に、今度はアタル牧師の両手に、籠いっぱいの食料が。アタル版ソルジャーは、千の術を持つ男といわれるザ・ニンジャ顔負けの〝マジシャン能力〟を披露したのである。 別の通行人男性の述懐。 「さっきのマスク超人が、牧師の格好になって現場に戻ってきたんです。立て籠もり犯に要求通り食料を持ってきたと伝えると、犯人は『神の使いである牧師様なら信用できる』と、彼が建物内に入ることを許しました。 周囲にはいつの間にか、マスク超人に諫められた軍服超人に加え、3つの顔と6本の腕を持つ超人(アシュラマン)、包帯を巻いたロン毛パーマの大柄超人(バッファローマン)、ジャパニーズコスプレの超人(ザ・ニンジャ)の4人が、ギャラリーに加わっていました。彼らは『なんて冷静で的確な判断力なんだ』と、マスク超人の行動に感嘆していましたね」 立て籠もり犯によるボディーチェックの際、アタル版ソルジャーの牧師服の胸元がはだけ、鍛え抜かれた大胸筋が露出。超人であることがバレてしまうが、接近してしまえばこちらのもの。アタル版ソルジャーは格闘の末、立て籠もり犯をナパーム・ストレッチで倒し、超人警察の到着を待つまでもなく、凶悪事件を解決してしまうのであった。 現地の超人大衆紙デスクが補足する。 「立て籠もり犯は、旧東ドイツ出身の超人ボックマンでした。公判記録によると、ドイツ統一前、東から西に亡命するも、定職に就けず、強盗に走ってしまったという悲しい背景があったようです。 アタル氏のナパーム・ストレッチは、残虐の神の憑依後、超人強度1億パワーとなった真ソルジャーを絶命させるほどの威力ですが、ボックマンに対してはかなり手加減していた模様。彼の胸には『A』の字も浮かんでおらず、一命をとりとめています。ボックマンは超人刑務所を出所後、更生して就職。現在は善行超人として真面目に生きていると聞いています」
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