2月に異例 東京20℃超のポカポカ… 気象予報士解説 桜の開花予想も【バンキシャ!】
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東京都心では15日に最高気温が21℃となるなど、まだ2月半ばですが各地で異例の暖かさを記録しました。季節外れの陽気はいつまで続くのか、今後の天気などについて気象予報士の伊藤宏幸さんに聞きました。【バンキシャ!】 (桝) ここ最近の暖かさがどうなっていくのか、気象予報士の伊藤さんに詳しく伺います。お願いします。 (伊藤予報士) はい、よろしくお願いします。 (桝) 15日(木曜日)は2月ですけれども、東京都心は21℃が最高気温ということで、このままもう春になだれこんでいくのでしょうか? (伊藤予報士) というわけでは、なさそうなんです。この先も気温の変化が大きな状態が続きそうなんです。こちら19日(午前9時)の予想天気図なんですが、その気温を左右するのが、大陸の高気圧と、東の海上の高気圧の間にある低気圧や前線なんですよね。 19日はまだこの前線が日本の北側にあります。この前線の北側には冬の空気があるのですが、南側は春の暖かい空気に覆われるんですよね。ですから、全国的に19日、20日と気温が高くなりそうなんです。 ただ、21日(水曜日)になりますと、この前線が南下するんですね。そうしますと、暖かい空気が南に下がって、今度はまた冬の冷たい空気に入れ替わりますので、全国的に週の後半は気温が低くなりそうなんですよね。 (桝) 一気に下がるんですか? (伊藤予報士) はい、そうですね。東京の天気を実際に見ていきますと、19日は(最高気温)19℃と4月中旬並みですが、20日は、傘マークはありますが(最高気温)22℃と5月上旬並みまで上がりそうなんですね。 これだけ気温が上がりますので、花粉の飛散が多くなりそうです。花粉症の方はしっかりと対策をしてください。 そしてこの先ですよね。気温を見ていきますと、一気に低下していきます。冬の空気に入れ替わります。 23日(金曜日)は最高気温が7℃ということで、本当に真冬の寒さということになりますね。また雨も予想されています。本当に寒くなります。関東の北部では雪の混じるような所もでてきそうです。 (桝) つい最近まで5月上旬と言っていたのに、もう真冬に行ってしまう… (伊藤予報士) そうですね。この先、本当に数日で5月から真冬まで行ったり来たりするような状態になりそうですよね。 (桝) 7℃というと、まだダウンジャケットですかね。 (伊藤予報士) そうですね。1桁ですからもうダウンジャケットですし、マフラーや手袋なども必要になってきそうですね。 (桝) 間違ってもまだ衣替えはしないでおいてということで…。 (伊藤予報士) まだ冬の服装が必要になります。 *** ――桜の開花については。 (伊藤予報士) 少し早くなりそうなんですね。週の後半、いったん気温が下がるんですけれども、3月にかけてまた気温が高い状態になりそうなんです。 (18日/日本気象協会による)桜の開花予想が発表されていますけれども、例えば東京で見てみますと3月20日、これは平年に比べますと、4日早い開花になりそうなんですね。 また福岡では平年よりも3日早い3月19日、大阪は3月22日、そして仙台では4月2日と、全国的に見てだいたい平年よりも5日ほど早い開花になりそうです。少し早めに(お花見の)準備をしたほうがよさそうですね。 *** (桝) 伊藤さん、来年の冬がまた同じように(暖冬で)雪が少なくなってしまうなどは予想できるものでしょうか? (伊藤予報士) なかなか難しいのですけれども、今年の暖冬の原因というのが“エルニーニョ現象”なんですよね。このエルニーニョ現象は、春の終わり頃には終息をすると見られているんです。なので、次の冬がどうなるのかは何とも言えないのですが、ただ長い目で見たときには、地球の温暖化というものがありますので、雪の降る地域が少なくなったり、雪が降る期間が短くなったりするということはあると思います。 *2月18日放送『真相報道バンキシャ!』より