営業をバリバリやっていましたが、「60歳」を境に裏方へ…定年近くからの「配置転換」は普通なのでしょうか?
60歳を迎えると、これまで前線で行ってきた業務から離れ、裏方の仕事を任されることもあるでしょう。 ただ、人によっては「裏方に回されたのは、自分の力不足なのか?」「一般的に定年が近くなるとサポートに回るもの?」と感じる方もいるかもしれません。 そこでこの記事では、定年近くから仕事内容は変わるものなのかについて解説します。 ▼高齢者の「4人に1人」は働いている!? 平均年収はどのくらい?
定年近くから仕事は変わるもの?
株式会社MS-Japanが行った「シニアの就労実態調査」によると「60代で業務が変わった」という方は4割程度いたそうです。 表1
※株式会社MS-Japan「シニア世代の就労実態調査」を基に筆者作成 業務内容に変化があった方が4割ほどいる一方で「変化はなかった」という方は41.5%、「どちらかといえば変化はなかった」という方は12.2%と合わせて半数近くいるようです。 このことから、定年近くから仕事は必ず変わるわけではないこと、働く場所によって異なることが分かります。
裏方に回ったときに意識しておきたい考え方
60歳を超えて初めて裏方に回った際、慣れないポジションに戸惑ってしまう方もいるかもしれません。 そこでここからは、裏方に回ったときに意識しておきたい考え方を2つご紹介します。 ■若い社員をサポートする気持ちを持つ これまでバリバリ仕事をしてきた方でも、裏方に回ったのであれば、前に出て頑張る若い社員のサポートに徹しましょう。 上から目線でアドバイスしたり、出しゃばったりしてしまうと、若い社員から疎まれる存在になってしまう可能性があります。 例えば、何か新しいプロジェクトを立ち上げるときには、企画は後輩社員に任せ、アドバイスは求められたときにだけ伝えるようにしましょう。また、人手が足りていない業務が見つかれば、そのサポートをすることもできるでしょう。 そのような姿勢が返って好印象を与え「いざというときに頼りになる先輩」として一目置かれる存在になることもあるでしょう。 ■自分の知識・スキルを磨くことを忘れない 60歳を境に業務が変わったとしても、企業側は変わらず戦力として働いてほしいと考えているはずです。 これまでとかわらず、知識・スキルを磨き続け、会社・組織に貢献することを忘れずにいる前向きな姿勢も、他の社員とのいい関係の構築につながります。 業務が変わり、責任が軽くなったからといって組織はあなたに何も期待していないわけではありません。これまでと変わらず成長を続け、貢献する姿勢を忘れないようにしましょう。