石斧柄、弓..出土品並ぶ 企画展「この木、なんの木? 前田遺跡!」 福島県文化財センター白河館まほろん
福島県文化財センター白河館まほろんの企画展「この木、なんの木? 前田遺跡!」は26日、福島県白河市の同館で始まった。 川俣町の前田遺跡は縄文時代の集落遺跡。地下水や堆積物の影響で、通常の遺跡ならほとんど出土することのない、色鮮やかな漆器を含む木製品が多数出土している。全国的にも注目を集めている。 企画展では容器や石斧柄、弓などの木製品のほか、籠とみられる編み組製品など合わせて約60点を展示した。当時の人たちは木製品の用途に応じて、使用する木材を使い分けていたと考えられており、企画展では縄文時代の植物利用についても紹介している。遺跡から見つかった昆虫片も展示している。 時間は午前9時30分から午後5時まで。前期(11月24日まで)と後期(11月26日~12月15日)に分け、一部展示替えをしながら公開する。入場無料。問い合わせはまほろんへ。 ◇ ◇ 関連講演会は11月30日午前11時から、まほろんで開く。能城修一さん(明治大黒曜石研究センター)と中野幸大さん(県文化振興財団遺跡調査部)が前田遺跡の研究成果について講演する。定員60人。申し込み・問い合わせはまほろんへ。