「Google翻訳」、110言語を新たにサポート
Googleは米国時間6月27日、「Google翻訳」が新たに110の言語に対応すると発表した。これまでで最大の対応言語拡大であり、世界人口の約8%を新たにカバーする。これを可能にしたのは、AIの進歩だ。 Googleの上級ソフトウェアエンジニアであるIsaac Caswell氏はプレスリリースの中で、同社の大規模言語モデル(LLM)である「PaLM 2」は、「互いに密接に関連する言語をGoogle翻訳がより効率的に学習する」のに役立つと述べた。これには、「ヒンディー語に近い言語、例えばアウダヒ語やマルワディ語、またフランス語系クレオール語、例えばセイシェル・クレオール語やモーリシャス・クレオール語」が含まれるという。 新たに対応する言語には、アファール語、広東語、タマジクト語(ベルベル語)も含まれる。Googleによると、これらの言語は、世界人口の約8%にあたる6億1400万人以上をカバーする。約4分の1がアフリカの言語で、これはGoogle翻訳におけるアフリカ言語への対応として過去最大だという。 2022年、Googleはゼロショット機械翻訳と呼ばれる技術を用いて、Google翻訳を新たに24の言語に対応させた。ゼロショット機械翻訳とは、機械学習モデルが訳例なしに翻訳を学習できるようにする技術だ。また同年、世界中で最も多く話されている1000言語に対応するAIモデルを構築する取り組み「1000 Languages Initiative」も開始した。 Google翻訳は、translate.google.com、または「Android」版および「iOS」版のモバイルアプリからアクセスできる。 この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。