グレースケール、暗号資産メイカー(MKR)の投資信託を提供開始
グレースケールがMKRの投資信託を提供開始
暗号資産(仮想通貨)運用会社のグレースケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)が、暗号資産メイカー(MKR)の投資信託の提供開始を8月13日発表した。 なおMKRは、大手DeFi(分散型金融)プロトコル「メイカー(Maker)」を管理するDAO(自律分散型組織)のメイカーダオ(MakerDAO)発行のガバナンストークンだ。メイカーダオでは、ステーブルコインとなるダイ(DAI)の発行・管理やレンディングプラットフォームを提供している。 同社が今回提供開始したのは、このMKRに投資する「Grayscale MakerDAO Trust」だ。 発表によると同銘柄は、適格投資家および認定機関投資家向けに提供される。個人投資家は販売対象外だ。 グレースケールでは、単一の暗号資産に投資する信託を今回の「Grayscale MakerDAO Trust」を含め、合計で17銘柄取り扱っている。先日7日には、分散型人工知能(AI)プロジェクトのビットテンソル(Bittensor)プロトコルのネイティブトークンであるTAOに投資する「Grayscale Bittensor Trust」と、レイヤー1ブロックチェーンのスイ(Sui)のネイティブトークンであるSUIに投資する「Grayscale Sui Trust」を提供開始していた。 また同社は、その他にもDeFi(分散型金融)や分散型AIの複数銘柄に投資するバスケット型の製品も取り扱っている。 なおグレイスケールは、米国でも提供されているビットコインとイーサリアムの現物ETF(上場投資信託)、およびそれらの低額版のETF4銘柄も提供している。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)