小高産業技術高の橋本颯人さん3位、加藤一樹さん5位、大谷康四郎さん6位 マイクロロボコン高校生大会
第17回マイクロロボコン高校生大会の名刺サイズ(ネームカード)部門で、福島県南相馬市の小高産業技術高電気科3年の橋本颯人さんが3位、加藤一樹さんが5位、大谷康四郎さんが6位に入賞した。同校初の出場で好成績を収めた。 大会は日本工大の主催。自動走行する車型ロボットを自作し、競技用コース1周分(約4・5メートル)のタイムを競った。ロボットの大きさによって、1インチと名刺サイズの2部門に分かれて実施した。全国から計76台が参加し、名刺サイズ部門では21台が予選を完走した。新型コロナの影響で、各校でタイムを測定する形式で実施した。 3人は4月から課題研究の授業の一環として取り組んだ。プログラミングや制御などの大会に向けた学びは電気科の学習範囲を越えた内容だという。より良い機体を作ろうと放課後や長期休暇、休日も使って教員や仲間と話し合いながら試行錯誤を重ねた。 25秒76で3位となった「モロQ」を作った橋本さんは「車体が小さい分、少しの変化で結果が大きく変わる。前軸の摩擦具合の調整に時間をかけた。想像より上位になりうれしい」と振り返った。加藤さんの「冷奴」は特別賞のエコロジー賞にも輝いた。部品の付け替えやユニット化を可能にしたことが評価されたという。「素直にうれしい。タイヤの締め具合など工夫が生きた」と喜んだ。
大谷さんの「ランデブー」はカーブで暴走する仕組みの改良に苦労したという。「モーターの回転速度を調整するなど工夫した。もの作りが難しいことを実感しながら、みんなで協力することの大切さを学べた」と振り返った。指導に当たった石本智道教諭は「レベルの高い学習を積みながら、うまくいかない時期を乗り越えて結果を出したことがすごい」と評価した。 (相双版)