ソフトバンク・王貞治会長、オーナー会議で野球振興団体「球心会」の立ち上げを表明 競技人口の減少に危機感
ソフトバンク・王貞治球団会長(84)が20日、東京都内で開催されたプロ野球12球団オーナー会議で、自らが発起人となる野球振興団体「球心会」の立ち上げを表明し、同時に「BEYOND OH! PROJECT~王貞治・大谷翔平を超える世界的ヒーローを生み出そう!」と名付けた構想を提言した。 「大谷君が大変素晴らしい活躍をしてくれるので、今や野球をやっていない国でも彼の名前と野球に関心を持ってくれる人が多くいる。こういう時だからこそ、われわれが立ち上がって、将来に向かって話し合うべき」 競技人口の減少が続く現状に危機感を抱く王氏は今年6月からプロ野球界はもちろん、女子野球などアマチュア球界も含む23団体60人超の有志と月1回の議論を重ねてきた。スポーツ振興サイクルの第一歩としてドジャース・大谷のようなスーパーヒーローの出現が絶対条件として、そのために特に幼少期に野球の原体験の機会を提供することが大事と訴えた。 オーナー会議でも協力を呼びかけ、賛同を得た。日本野球機構(NPB)として一定の資金、活動援助をしていく。 来年11月に裾野拡大の本格的な取り組みを開始する予定で、王氏は「大谷君が賛同してくれたら、こんなにうれしいことはない。卒業(現役引退)したら、一緒に歩んでいきたいという希望は持っています」とラブコールを送った。(東山貴実)