伝統の和傘「阿島傘」200本 幻想的にライトアップ
喬木村阿島の旧喬木北保育園の園舎で、村に伝わる和傘「阿島傘」を並べたライトアップイベントが開かれている。約200本の傘を7部屋に分けて展示。ほのかな照明が傘の鮮やかな模様を浮き上がらせている。24日まで。 室内にずらりと並び、照明で浮き立つ鮮やかな阿島傘 村の地域おこし協力隊員の水谷槙(まき)さん(40)と小林旅人(たびと)(本名・修)さん(55)が企画。会場はどの部屋も幻想的な雰囲気が漂う。 これまで村役場に数十本ほどの阿島傘を展示したことはあったが、広い場所にたくさん並べようと旧園舎を活用。村内で唯一和傘を制作している菅沼商店や、地元住民らでつくる「阿島傘の会」などが協力した。小林さんは、村のシンボルとして作られた直径6メートルの大傘の修復に取り組んでおり、修復完了間近の傘も展示した。過去に喬木第一小学校の児童が作った傘も年代別に並べた。 同保育園に通っていた喬木第一小3年の梶間恵陽(かじまけいよう)君(9)は「夜だからこそ傘が光ってきれい」。水谷さんは「明かりで照らすことで温かみが増す。多くの人に見てほしい」と話している。午後5~9時。入場無料。