日本の新駐台代表、台湾のTPP加入巡り「引き続き協力する」
(台北中央社)日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の片山和之代表(大使に相当)は14日、台北市内のホテルで開かれた自身の着任レセプションで、台湾が環太平洋経済連携協定(TPP)への加入申請をしたことについて、日本政府は歓迎しているとし、引き続き台湾と協力する方針を示した。 片山氏は先月に着任。レセプションには台湾の対日窓口機関、台湾日本関係協会の蘇嘉全(そかぜん)会長や鄭文燦(ていぶんさん)行政院副院長(副首相)らが出席した。 片山氏は「大家好(ダーゲーホー/皆さんこんにちは)」と台湾語であいさつし、台湾と日本は自由、民主主義、基本的人権の尊重、法の支配といった価値を共有する極めて重要なパートナーだと強調。台湾海峡の平和と安定は、日本を含む国際社会の安定に不可欠であり、11月に行われた主要7カ国(G7)外相会合でも改めてその重要性が確認されたと語った。 また半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が熊本に工場を建設していることに触れ、日台の産業協力のさらなる関係強化に取り組みたいとした。 蘇氏は、日本の「台湾ファン」を増やした上での訪台旅行の促進や台湾のTPP加入に向けた日本による支持に期待を示した。鄭氏は近年の台日関係の緊密さに言及し、台日間の産業協力のさらなる拡大を望むとした。 (齊藤啓介)