「革命する大地」場面写真

ペルー映画「革命する大地」の予告編がYouTubeで公開された。 本作は、のちに大統領となったベラスコ将軍が率いる軍部革命政権によって1969年に公布された農地改革法の影響や、失われた記憶を追ったドキュメンタリー。2019年に公開されたペルー本国では9万人以上を動員する大ヒットを記録し、2021年の総選挙前にテレビ放映も予定されていたが、大衆に及ぼす影響を恐れた保守派が放送の延期を求めたとも言われている。 【動画】ペルー映画に刻まれた革命の痕跡を振り返る「革命する大地」予告編 「ベラスコは農園主を消滅させた」と語る場面から始まる予告編には、植民地支配から独立したあとも一握りのファミリーによって大多数が支配されていた当時の様子がアーカイブ映像で映し出された。そして1968年には軍事クーデターが勃発。「ベラスコ将軍は英雄か、悪党か──」とテロップも浮かび上がる。 本作にはペルーの国民的作家ホセ・マリア・アルゲダスや農民リーダーらが振り返るインタビューの様子も収められた。さらにペルー革命を出発点とした社会の問題と矛盾を描いた「みどりの壁」などの映画を引用し、数々のペルー映画に刻まれた革命の痕跡から是非を振り返る内容に再構成されている。 ゴンサロ・ベナべンテ・セコが監督を務める「革命する大地」は4月27日より東京・K's cinemaほか全国で順次ロードショー。 (c)2019 Autocinema