老後に必要になる2000万円を若いときから貯める場合、毎月いくら貯めたらいいですか?
金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の報告書で、「老後30年間で約2000万円が不足する」と受け取れる試算が示されたことで、老後のための準備として2000万円を目標に掲げて貯蓄に励む人は少なくありません。 では、若いときから2000万円を目指して貯蓄をする場合、毎月いくら貯めればよいのでしょうか。本記事で考えてみましょう。
22歳、30歳、35歳、各年齢から貯蓄をする場合、いくら貯めればよいのでしょうか?
貯める期間は60歳までとし、22歳、30歳、35歳から貯蓄をする場合、毎月いくら貯めれば目標の2000万円になるのでしょうか。 金融庁が提供するシミュレーション(※)を使って、想定利回り1%、3%、5%のときはいくら貯めればよいのかをシミュレーションします。 ~22歳からスタートする場合~(注) 貯蓄を22歳からスタートする場合、60歳まで積立期間は38年です。 ●想定利回り1%の場合 毎月3万6000円積み立てると、38年1ヶ月で2000万円になります。 ●想定利回り3%の場合 毎月2万3500円積み立てると、38年1ヶ月で2000万円になります。 ●想定利回り5%の場合 毎月1万4700円積み立てると、38年1ヶ月で2000万円になります。 (注)22歳のみ「何年間積み立てる?」を利用してシミュレーション ~30歳からスタートする場合~ 貯蓄を30歳からスタートする場合、60歳まで積立期間は30年です。 ●想定利回り1%の場合 毎月4万7661円積み立てると、30年で2000万円になります。 ●想定利回り3%の場合 毎月3万4321円積み立てると、30年で2000万円になります。 ●想定利回り5%の場合 毎月2万4031円積み立てると、30年で2000万円になります。 ~35歳からスタートする場合~ 貯蓄を35歳からスタートする場合、60歳まで積立期間は25年です。 ●想定利回り1%の場合 毎月5万8708円積み立てると、25年で2000万円になります。 ●想定利回り3%の場合 毎月4万4842円積み立てると、25年で2000万円になります。 ●想定利回り5%の場合 毎月3万3585円積み立てると、25年で2000万円になります。 この結果からも分かるように、22歳から貯蓄をスタートできれば、想定利回り1%で運用したときでも、毎月3万6000円積み立てることで約2000万円貯めることができます。 同じ1%の想定利回りであっても、30歳からスタートするときは毎月4万7661円を、35歳からスタートするときは毎月5万8708円を毎月積み立てて運用する必要があります。