別海にセンバツ応援団賞 優秀賞に選出 1600人迫力の後押し
第96回選抜高校野球大会の大会本部は3月31日、出場32校の1回戦の応援を対象にした応援団賞を発表した。最優秀賞(1校)と優秀賞(3校)が選出され、このうち21世紀枠で初出場した別海高校の背中を押そうと集まった約1600人の大応援団が優秀賞を受賞した。 応援団賞はアルプススタンドでの応援が優れていた出場校を表彰するもの。新型コロナウイルス禍では応援が制限され、同賞も設けられていなかったが、今大会で5年ぶりに復活した。 審査基準は①応援態度などでマナーや規則に反する行為はなかったか②応援の技術に見るべきものはあったか。創意工夫はなされていたか③アルプス席全体の気持ちを反映する応援であったか④相手チームのファインプレーや闘志あふれるプレーにも拍手できるスポーツマン精神に支えられた応援であったか⑤衣装、技術は高校生にふさわしいものであったか⑥入退場は良かったか―の6点。 別海高校の応援団は、在校生や町民をはじめ、友好都市の大阪府枚方市からも多くの市民が駆け付けたほか、標茶高校の吹奏楽局も加勢。約1600人が聖地に響く迫力ある演奏に合わせてナインに声援を送った。同大会本部は、選出理由として「遠隔地にもかかわらず、地元住民も多数加わった白と緑の応援団には迫力があった。隣町の高校の吹奏楽も参加したブラスバンドの演奏に合わせて、大きな声援を送った」と評価した。 同日行われた決勝戦終了後の閉会式で受賞発表を聞いた、応援団の責任者で別海高校野球部顧問の小山暢彦さん(47)は「協力してくれた皆さんに感謝の気持ちでいっぱい」とコメント。帽子やタオルなど応援グッズを用意した後援会事務局の寺澤淳司さん(44)は「うれしく光栄。町民をはじめ、全国からたくさんの人が駆け付けてくれて立派なアルプススタンドをつくってくれた」と喜び、別海町の友好都市、大阪府枚方市の協力で一気に人数が伸びたことや、地元別海での観戦会(パブリックビューイング、400人)と合わせ2000人規模の応援に改めて感謝した。 最優秀賞は県立耐久高校(和歌山)で、別海高校以外の優秀賞は豊川高校(愛知)、県立田辺高校(和歌山)がそれぞれ受賞した。
釧路新聞