勝浦正樹の現役最終戦は2着 勝利で飾れずもファンの大声援に「感謝しかないです」
勝浦正樹騎手(45=美浦・フリー)が、14日の中山7Rで現役最後の騎乗を終えた。 ラストライドの相棒は1番人気に支持されたニシノピウモッソ。勝負どころからいい感じで追い上げるも勝ち馬から離された2着に敗れ、引き揚げてきた第一声では「勝ちたかったな~(笑い)」と本音がこぼれた。それでも、ゴール後にはスタンドから大きな拍手がわき起こり、「本当に感謝しかないです」と万感の思いを口にした。 詰めかけた多くのファンや関係者、ジョッキー仲間に温かく迎えられたベテランは「朝からいつも通りで感じるものはなかったけど、最後のレースのパドックでお世話になった関係者がたくさんいるのを見て、最後なんだなと感じた。自然体でいられたけど、上がってきて(騎手時代の同期の)村田一誠調教師が泣きながら待ってくれていたのを見たら我慢できなかった」と言葉をつまらせながら振り返った。 「28年間、本当にあっという間で周りの人にも恵まれ、迷惑ばかりかけて最後まで謝ってばかりの騎手人生でしたけど、楽しく今日までやってこれたので、本当に感謝しかないですね。ファンの皆さんも最後まで温かい声援を送ってくれたので、騎手になれて本当に良かったです」と感謝の思いで締めくくった。 なお、引退式は後日、東京競馬場で行われる予定。 JRA通算成績は1万5674戦967勝。JRA重賞17勝、うちGⅠは2002年NHKマイルC=テレグノシス、2007年朝日杯FS=ゴスホークケンの2勝。
東スポ競馬編集部