センバツ交流試合、組み合わせ決定 帯広農VS健大高崎、白樺学園VS山梨学院 /北海道
◇夢舞台、決意新た 阪神甲子園球場で8月に開かれる「2020年甲子園高校野球交流試合」のオンライン抽選会が8日、出場32校などを結んで行われた。道内から出場する帯広農は8月16日第2試合で健大高崎(群馬)、白樺学園は同17日第3試合で山梨学院(山梨)との対戦が決まった。両校の主将は夢の舞台に向け、決意を新たにしていた。【三沢邦彦、鈴木斉】 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 ■帯広農 帯広市の帯広農では、健大高崎との対戦が決まり、抽選会に出席した井村塁主将(3年)は「対戦したかった学校だったので楽しみ。甲子園ではプレーする姿を両親や支えてくれた人たちにみせたい」と話した。 一方、道内では道高野連主催の独自大会が開かれる。十勝地区は18日に開幕し、勝ち進んだ計4校が8月5日に旭川スタルヒン球場で開幕する北北海道大会に進む。北大会の決勝は同11日で過密日程となるが、打線の中軸・水上流暢(はるのぶ)選手(3年)は「北大会の決勝で白樺学園と対戦し、優勝することが目標。甲子園でも柵越えを1本打ちたい」と力強く語った。 ■白樺学園 白樺学園の業天汰成(ぎょうてんたいせい)主将(3年)は校内の会議室でオンライン抽選に臨んだ。山梨学院との対戦が決まり、直後の主将トークでは「力があり攻撃的なチームだと思う。練習試合ごとにレベルアップしてきており、目標の甲子園では全力でプレーしたい」ときっぱり。 抽選会後の記者会見では、戸出直樹監督は「(山梨学院は)打撃力がすごく、注目の投手もいる強いチーム。力と力の対決を全力で戦い、道民に感動を与えられるプレーをしたい」、エースの片山楽生(らいく)投手(3年)は学校を通じて「強い高校と対戦できてうれしい。甲子園に向けて練習してきた成果をぶつけ、強力打線に負けず圧倒したい」とコメントを出し、意気込みを示した。 ……………………………………………………………………………………………………… ■対戦校紹介 ◇健大高崎 群馬県高崎市。1968年に群馬女子短大付高として開校、2001年に現校名に変わった私立共学校。 野球部は01年に同好会として発足した。夏の甲子園は11年に初出場し、計3回の出場で14年の8強が最高成績。12年のセンバツでは4強入りした。 OBには三ツ間卓也選手(中日)、山下航汰選手(巨人)ら。19年のドラフトでは柘植世那選手(当時、ホンダ鈴鹿)が西武から5位指名された。 陸上部女子は90年の全国高校駅伝で優勝した。 ◇山梨学院 甲府市。1956年開校の私立共学校。「智と情と勇をそなえた人間の育成」を教育目的に掲げる。 野球部は57年創部。94年にセンバツに初出場し、甲子園には春夏通算12回出場。巨人の松本哲也氏(現コーチ)らプロ野球選手を多数輩出し、2018年のドラフトでは垣越建伸投手が中日から5位指名を受け入団した。 駅伝部は13年に男子が初めて全国制覇し、サッカー部も09年度の全国選手権で初出場初優勝した。卒業生には直木賞作家の辻村深月さんら。