岡田監督の”昭和野球”で若手が委縮…!? “アレンパ”を目指す阪神が「まさかの絶不調」のウラ事情
昨シーズン、38年ぶりの日本一に輝き、列島を沸かせた阪神タイガースがオープン戦でここまで9連敗を含む2勝と大苦戦を強いられている(数字は3月21日現在)。 【画像】連日二人で一緒に自宅とジムを行き来し… 大谷翔平&水原一平 ”ファミリー同然”写真 昨年の勝ちっぷりから虎党の誰もが「アレンパはもらったで」と息巻いていたのだが――岡田彰布監督(66)の〝昭和野球〟が仇となって、一部の若手選手が力を発揮できなくなっているという話が聞こえてきた。 「去年1年間やってみた成績が物語っている。選手は変わっていないが同じことをやってもちょっと違うようなキャンプに見えたわ。そういう意味で一回り大きなチームになった感じはするわな、おーん」 2月27日、沖縄・宜野座キャンプ打ち上げの総括会見での岡田監督の言葉からは、球団史上初の日本一連覇に向けての自信が感じられた。 「キャンプ終盤に差し掛かったところでキャッチャーの梅野隆太郎(32)が故障離脱したのは計算外でしたが、他には大きなケガ人もおらず、キャンプを終えられた。オフに大規模な補強を敢行しなかったのは、レギュラー選手の大半が20代半ばでまだまだ伸びしろがあると踏んでいるからでしょう」(在阪テレビ局関係者) しかしながら、昨年苦杯をなめさせられた阪神以外のセ・リーグ5球団が、やすやすとアレンパを許すはずもない。 「巨人にはルーグネッド・オドーア(30)というバリバリのメジャーリーガーが加わった。得点力不足で球団史上初の2年連続最下位となった中日は大砲・中田翔(34)を獲得。ヤクルトもシーズン中盤まで絶不調だった村上宗隆(24)が今年はやりそう。DeNAもドラフト1位の度会隆輝(21)がオープン戦で打ちまくって、チームに刺激を与えている。阪神包囲網は着実に出来上がってきています」(阪神球団関係者) 他球団が補強を進める一方、阪神の若手選手が思ったほど伸びていない。 「岡田監督はキャンプMVPに若手の岡留英貴(24)、前川右京(20)の2選手を称えていましたが、その他の若手に元気がない。理由を探るとどうも岡田監督の“昭和の指導法”に若虎が馴染めず、委縮しているようなのです」(球団OB) オープン戦初戦の2月23日、巨人との一戦で大敗した岡田監督は会見後、怒り任せに帽子を叩きつけて車に乗り込んだ。 「伝え聞いた若虎たちは震えあがっていました。岡田監督からすれば、だらしないチームに活を入れるためのパフォーマンスなのですが、若手選手はまともに受け取ってビビッてしまった。近年では高校野球などアマチュア球界でも指導者が選手に苦言を伝えないやり方が主流になりつつあります。耐性がないから余計に大ごととして捉えているのです」(同前) 監督と若手の温度差を必死に中和しているのが、平田勝男ヘッド(64)、水口栄二打撃コーチ(55)、馬場敏史内野守備走塁コーチ(59)からなる〝アラカン首脳陣3人衆〟だという。 「平田勝男が務めるのは嫌われ役。ミーティングで自ら選手に雷を落とす。監督の岡田がカミナリを落とすのは、同じ早大OBでオリックス時代を共に過ごした水口と、同じくオリックス時代に選手同士で岡田監督と接した馬場の両コーチ。キャンプ終盤から不機嫌なボスに3人は四苦八苦で、選手の間では『見ているこっちも不憫』『3人の誰かが離脱したらヤバい合図』という話題で持ち切りです」(同前) 今のところ“防波堤”は機能しているようだが、いつ決壊してもおかしくない。何とか持ちこたえて、球団史上初のアレンパという偉業を支えたいものだが……。
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