広島・黒田、日米200勝の原動力は「マウンドに立ち続ける責任感」
広島の黒田博樹(41)が23日、マツダスタジアムで行われた阪神戦に先発、大量7点の援護をバックに7回を投げて5安打9奪三振、無失点の内容で今季7勝目、記念すべき日米通算200勝を達成した。ドジャース、ヤンキースの7年で79勝、広島では計13年で121勝をマーク。日米通算での200勝は、野茂英雄(近鉄で78勝、MLBで123勝)に次いで2人目の偉業となった。NPBでの200勝投手を含めると、元中日の山本昌以来、史上26人目の快挙。広島での200勝達成は、北別府学以来2人目。試合後、場内でセレモニーが行われ、監督以下、チームメイト全員が、黒田の座右の銘である「耐雪梅花麗」と書かれた(背中には、「あの黒田さんが…1イニング10失点@由宇」)真っ赤なTシャツに着替えて記念撮影、黒田コールが止まなかった。 試合後、マツダスタジアム内の会見室で、共同会見が行われた。 以下、主な会見での一問一答。 ーー今の気持ちは? 「実感がない、という感じですかね」 ーーまだ? 「199勝も、200勝も僕の中では変わらない。(同じ)ひとつの勝ちなんで。節目としては、ここまできたんだなという気持ちにはなる」 ーー王手をかけて3試合目にしての達成。 「メディアの皆さんも含めて、ファンの方々にも、たくさんプレッシャーをかけられたので(笑)、早く決めたいという気持ちが強かった」 ーー広島では北別府さん以来2人目。 「偉大な投手に少しでも近づけたのはうれしい。まさか、ここまでこれるとは本当に思っていなかった」 ーーまさか、あの黒田さんが……という記念のTシャツが作られていた。 「あれは、新井の仕返しだと思うんですよ(笑)。僕もそこからのスタートだったんで、まさかこういう日ががくるとは思っていなかった、アメリカにいった日から、マツダスタジアムで、今日という日を迎えるとは想像もしていなかったので本当に嬉しかった」 ーー1997年の4月の巨人戦に勝ったときに、いつか200勝とは? 「まったくそういう気持ちはなかった。現時点でも1勝をするための苦しさを身にしみて感じている」 ーー200勝で記憶に残っている勝利は? 「初勝利は、あれがないとスタートできていないわけで、そういう意味では覚えている。それと、今日、この球場の雰囲気の中で、勝てたというのは一番、印象に残ってしまうんじゃないか」 ーー200勝を振り返ってみて? 「あまり振り返ったことがないので、ゆっくりと野球人生が終わったときに振り返りたい」