市場との対話を欠いた「日銀」を待ち受ける"長く険しい道"
金融政策変更の第一歩を踏み出した日銀だが、市場の裏をかく形をとったことで将来に大きな禍根を残すことになるのではないか(写真:iLand/PIXTA)
12月20日に発表された日本銀行の金融政策変更は、内容はともかくとして、そのタイミングはまったくの予想外であった。 あらためて整理しておくと、現在日銀は、(1)市中銀行が日銀に預けている日銀当座預金の余剰残高に-0.1%の金利を適用、(2)10年物国債利回りをおおむね0%で推移するように促す、という2つを組み合わせたイールドカーブ・コントロール(YCC)を採用している。そのうち、(2)には変動許容幅があり、それを従来の±0.25%から±0.5%に拡大するというのが今回の措置である。
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田渕 直也