台風10号の影響で増水し、激しく流れる久万高原町の久万川＝29日午後2時40分ごろ、同町露峰（撮影・樋口和至）

　台風10号から暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で愛媛県内は29日、大雨となった。県と松山地方気象台は久万高原町と愛南町に土砂災害警戒情報を出した。台風は30日の夜のはじめ～31日未明に県内に接近する見込み。30日夜にかけて線状降水帯が発生する可能性があり、気象台は土砂災害や暴風、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、うねりを伴った高波に厳重に警戒するよう呼びかけている。県は29日午後2時半、災害警戒本部を災害対策本部に切り替え、2018年の西日本豪雨の最大雨量を上回る可能性があるとして最大限の警戒の必要性を訴えた。 　気象台は29日午後7時13分、東予に大雨（土砂災害）、中南予に大雨（土砂災害、浸水害）と洪水、南予に暴風、波浪の警報を出した。