7ORDER長妻怜央「普段の自分は完全に封印」絶世のプレイボーイ役への挑戦:インタビュー
7ORDERの長妻怜央が、放送中のドラマ『シークレット同盟』(読売テレビ毎週木曜深夜0時59分~)に出演。カフェの料理長で絶世のプレイボーイ・蓮見結心を演じる。Lero原作の『シークレット同盟』は、男性恐怖症の悩みを抱えるイケメン女子・詩杏(演・松井愛莉)、彼女に急接近する容姿端麗で狂気のストーカー・律子(演・長野凌大)、詩杏がバイトするカフェの料理長で絶世のプレイボーイ・蓮見という、それぞれ“ワケアリ”な秘密を抱えた3人が繰り広げる歪な三角ロマンス。インタビューでは、撮影エピソードから、シークレット同盟のタイトルにちなんだ同盟についての思い出話を聞いた。(取材・撮影=村上順一) 【写真】長妻怜央、撮り下ろしカット ■7ORDERメンバーから「新たな扉、開きますね」 ――ドラマ放送が始まりましたが、反響はいかがですか。 ドラマの影響力の強さをいま感じています。読売テレビさんは、昨年10月から放送された『ブラックファミリア~新堂家の復讐~』に続いて2作品目なのですが、今回またドラマに出演させていただけて、 ファンの方から「すごいね」と言ってもらえたり、この前もラーメン屋さんに行ったら、そこの店員さんから、「ドラマ観たよ」と言っていただけて、すごく嬉しかったです。また、ドラマは僕が出演しているから、観てくれる方もいらっしゃると思うんですけど、作品自体が「面白い」と言っていただけたのも嬉しかったです。 ――そういえば今回、出演できなかった可能性もあったみたいですね。 そうなんです。僕が『ブラックファミリア~新堂家の復讐~』という作品に出演させていただいて、その関係者の方と食事をさせていただいた時に、 お誘いしていただきました。ちょっと今回はスケジュール的に難しいというお話を最初はしていたのですが、奇跡的にスケジュールが空いたんです。それで、「僕、行けます!」と関係者の方にお伝えしたところ、「すぐ連絡します」と担当の方に連絡してくださって、出演が決まりました。原作を書かれているLeroさんもとても喜んでくださったみたいで、すごく嬉しかったです。 ――今回プレイボーイ役ですけど、放送前のインタビューを拝見させていただいて、本作に出演することは7ORDERのメンバーには伝えていなかったみたいですね。放送が始まってメンバーからはどのような感想をもらいましたか? 7ORDERのグループLINEがあって、 そこに今回のドラマの裏側などをSNSに載せるという企画がありました。その中で「プレイボーイ役、頑張ります!」とコメントをグループLINEに送ったら、それを見たメンバーが深夜3時半ぐらいに、「『シークレット同盟』プレイボーイの長妻見るよ」みたいな、メッセージが来て、反応してくれました。 ――さて、ミステリアスな印象もある本作ですが、作品を通して感じたことは? 長野(凌大)くん演じる律子は男性が女装をして松井(愛莉)さん演じる詩杏に近づくのですが、僕はその律子に近づくという役どころです。実際の相手は男性だけど見た目は女性で、これはBLなのかBLじゃないのか、一体どっちなんだ? という複雑な気持ちがありました。 ――確かに複雑ですよね。 男の娘とそういった関係になるということはメンバーは知っていたので、 「新たな扉、開きますね」とか「開いちゃうね」といったメッセージのやりとりをしていました(笑)。 ■いつもの長妻怜央が顔に出ちゃってるかも ――普段の長妻さんはすごくフレンドリーなイメージがあります。今回のドラマを見て、あまり笑顔もみせず、かなりクールな役だなと思いました。蓮見は普段の長妻さんとは真逆な性格なんじゃないかなと思いました。 あはは(笑)。撮影で普段の自分は完全に封印しました。なので、ファニーな部分は共演者の方やスタッフさんに押し売りしていました(笑)。 ――役とのギャップでその反動がスタッフさんに向けられて(笑)。スイッチの切り替えも大変そうですね。 僕はカメラが回るとけっこう落ち着くことができて、普段とは違うスイッチが入るんです。とはいえ、ストーリーの中でちょっとおちゃらける、普段の自分が垣間見えるシーンもなくはないんです。 ――それはどのシーンですか。 ビリヤードをするシーンです。僕がセリフを言ってから、球をポケットにカッコよく決めるシーンがあって、それがけっこう難しかったです。ちょっと正確な数字は覚えていないんですけど、10テイクぐらいは撮ったと思います。パーンと決まったあと、本当に嬉しくて、いつもの長妻怜央が顔に出ちゃっているかもしれないです。 ――等身大の長妻さんが見られる貴重なシーンかもしれないですね。 ちょっとドヤ顔で、もう鼻の穴が広がっちゃっていると思います(笑)。 ――いま2話(※取材時)まで放送されていまして、客観的に観たご自身の姿はどう映っていますか。 ちょっと落ち着いている自分だなと感じました。正直自分ではどう評価したらいいのか、まだわからないところもあるのですが、けっして悪くないと思っています。ただ、ストーリーが進んで詩杏と蓮見の仲がもうちょっと砕けてきてから、どう映っているのか気になっています。完成した映像は、皆さんと同じタイミングで僕も観ているので、ドキドキしながら観ています。 2話まで観たんですけど、まだ詩杏と蓮見の2人が出会って間もないところで、お互いまだ探り合っているみたいな感じなのですが、3話以降で詩杏との仲もちょっとずつ深まってきて、2人の中で『シークレット同盟』が進行していきます。1話と2話を観て、3話以降の自分、蓮見がどうカメラに映っているのか、とても楽しみになりました。 ――ちなみにお気に入りのシーンはありますか。 詩杏がおじさんに絡まれている時に、僕がスローモーションで入っていくシーンは、自分で言うのもあれなんですけど、「カッコいい!」って思いました(笑)。 ■僕にとって特別な場所 ――今回『シークレット同盟』のタイトルとかけて、長妻さんは誰かと同盟を組まれたこと、もしくは組んでみたいものはありますか。 同盟と言えるのかわからないのですが、僕の高校時代の友達にカンちゃんという人がいるんですけど、体育祭が終わったときに、「俺たちのベストプレイスを探そうぜ!」と言って、“ベストプレイス同盟”を組みました。二子玉川の公園にちょっとしたスペースがあるんですけど、そこがすごく心地よくて、そこが僕らのベストプレイスになりました。 ――秘密基地みたいな感じですか。 広場みたいなところの一角なんですけど、秘密基地みたいな感じもあります。僕とカンちゃんはそこにレジャーシート敷いて、夕方ぐらいから夜になるまで、空を2人でずっと眺めていた思い出の場所です。 ――青春してますね。 本当に青春でした。ゆっくりする時間ってけっこう大事だなと思っていて、また時間ができたらその場所に一緒に行ってリフレッシュしようみたいな話もしていました。もう2、3年ほどカンちゃんとは会っていないので、またベストプレイス同盟を久々に組んで、2人で空を眺めたいです。 ――すごくいい場所なんですね。 その場所を「ここが僕のベストプレイス」ですと公開したら、きっと皆さんは「なんだ、ただの草っ原じゃん」ってなると思います(笑)。でも、僕にとってとても特別な場所なので、また行きたいなと思っています。 (おわり) ヘアメイク Chiho Oshima スタイリング カワセ136