SNSで話題!?「恋山形駅」 鳥取の山奥にあるピンク色の駅 この駅に込められた『人よ来い!』の願いは国内だけでなく海外の人もひきつける 鳥取県智頭町
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■『なんだこの駅 気持ちわりぃ・・・』ある投稿が話題に
兵庫県上郡町から鳥取県智頭町を結ぶ鉄道、智頭急行。地域の足として愛され、今年12月には、開業から30年の節目を迎えることになります。そんな中、今SNSで話題を呼んでいるのが、こちらのピンクの駅ー。 『なんだこの駅、きもちわりい』 タレントが写真と共にポストした投稿が波紋を呼びました。 これを受け、智頭急行はー。 智頭急行株式会社 坂本克之 総務部長 「私の知り合いからも『なんかえらいことになってるな』というのはよく言われました。こんな駅があるんだというのも初めて知って、見に来られる方がいらっしゃったり、来たことはあるけど再確認で来られる方もいらっしゃるみたいなので、あの投稿以降は訪問が増えていると思います」
更に、鳥取県の平井知事も9月の鳥取県議会でこの投稿について取り上げました。 鳥取県 平井伸治 知事 「鳥取県は基本は炎上商法でやっておりますので、そういう意味では、まんまと引っ掛かったなというところであります。地元の人の「来い!山形」と来てください!という思いが、あのピンク色に中に実は入っているということだと思います。我々なりの『地域ピン興(振興)』でございまして、ピンクで売り出すというやり方をぜひご理解いただきたいと思います」 おなじみのダジャレを交えながら『まんまと引っ掛かったな』と笑いに変え、ピンク色に込められた住民の思いも話しました。
当初「因幡山形」という駅名になる予定だった恋山形駅。しかし、地元の人のアイデアを元に「人を呼ぶ『来い』」と「恋」の意味をかけて「恋山形駅」という名前に。"恋が叶う「恋の駅」"としてアピールし、2013年に駅舎やフェンス、ベンチなどをピンク色に塗装しました。 SNSでの騒動が影響したのか、10月26日(土)、恋山形駅にはぞくぞくと観光客が訪れていました。 観光客 「テレビで見たことあります。かわいい」 子ども 「かわいい 乗りたい」 観光客 「可愛けりゃいいんじゃないかなって」 Q.気持ち悪い? 子ども(首を振る) 観光客 「田舎の緑の中にいきなりピンクがあってすごいなと…」 観光客 「いいんじゃないですか、地域が活性化して」 更にウェディングフォトを撮影しに来た、台湾人のカップルの姿が。ピンクの駅舎をバックに次々とシャッターを切っていきます。撮影地を決めたという、カメラマンはー。 台湾のカメラマン 「いつもグーグルマップからスポットを探しているんですけど、たまたま駅の名前がちょっと特殊でチェック入れてみてみたらピンクだ!と。それで見つけたんです」 マップで発見した『恋山形駅』という名前から興味を持ち 検索したところ、ピンク色の駅が出てきて驚いたといいます。 台湾のカメラマン 「素敵なスポット。ここで撮ったら、中々ない作品ができるんじゃないかと思って選びました」
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