【真相深層】福島県内公立小中 特別支援教育必要な子増加 専門教員確保に課題 県教委、適切対応へ
■学びの機会保障へ 県教委は人材確保に向け小学校の教員採用試験で「特別支援学級枠」を昨年度に導入し、今春初めて12人を採用した。来年度採用の試験では22人が志願した。さらに現在、全ての教員に必要な知識を持ってもらうための研修プログラムづくりを進めている。子どもの理解や指導の工夫をオンラインで学べる内容とし、各学校で活用する。 福島大教職実践研究科の小檜山宗浩特任教授は「特別支援教育は障害がある子に適切な指導と支援を提供し、可能性を最大限伸ばすことを掲げている。理念や歴史を理解し、学習内容や活動を工夫すべきだ」と提言している。 ※特別支援学級 障害が比較的軽い子どものために、小中学校などに設置される少人数学級。1学級当たりの上限は8人で、知的障害や言語障害、自閉症・情緒障害、肢体不自由など、障害の種別ごとに学級がある。特別支援学校の教育課程を参考にしながら、日常生活や対人関係を形成する訓練、教科学習など、それぞれの障害特性に合った支援が行われる。