【K-1】ラウンドガールの“グランドスラム”を達成した広瀬晏夕「格闘技観戦が大好きなので、アウトサイダーを観に行ったことがあります」
2024年7月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館にて『K-1 WORLD MAX』が開催される。 【写真】3団体を制した唯一ラウンドガールのポージング 今大会のリングに華を添えるラウンドガール=K-1ガールズたち。今期は史上最多の9名となり、会場を盛り上げていく。 「クールビューティーらぶあんゆ」こと広瀬晏夕(25)は、東京パフォーマンスドールでアイドルとして活動した後、2020年にRIZINガールズ、2022年にRISEガールズ(R-1SE Force)、そして今期のK-1ガールズと、なんとメジャー3団体でラウンドガールを務めた唯一無二の存在だ。 ■あの近さで試合を観られるのは至福の時です ――広瀬さんはRIZINガールズ、RISEガールズを経てK-1ガールズということで、言ってみればラウンドガールのグランドスラムを達成しました。これは史上初だと思います。 「私もラウンドガールの先輩方を調べてみたんですけれど、多分自分が3団体制覇は史上初だと思います」 ――どんなお気持ちですか? 「広瀬晏夕としての原点がラウンドガールでもあったので、大好きな格闘技に携わることが出来て凄く嬉しいですし、K-1は凄く憧れていた場所でもあったので自分が今回K-1ガールズに就任出来て嬉しく思っています」 ――原点、との話がありましたが元々は東京パフォーマンスドールでアイドルをされていたんですよね。 「はい。その時は違う芸名でやっていたんですが、活動を休止して、その後に広瀬晏夕として活動させていただいています」 ――アイドルとして歌ったり踊ったりしていたことが、その後の活動で役に立ったことはありましたか? 「今レースクイーンとしても活動しているんですが、そちらのお仕事でスーパー耐久シリーズに参戦しているraffinee μ's&raffinee Ladyというユニットで、歌って踊ってのパフォーマンスをさせていただいています。ボーカル担当として。なので自分が今までやって来たことが全て無駄にはならずに、こうして活かしていけています。また違うステージですけれど大好きな歌や踊りを披露させていただいて、音楽を通してモータースポーツを盛り上げていけているのは凄く嬉しいなと思っています」 ――では、K-1ガールズで歌と踊りはどうですか? 「他団体でやっていますね。それはそれでまた違う形で格闘技を盛り上げていける形だと思うので、もし出来たら嬉しいですね。その時はぜひセンターを狙いたいと思います(笑)」 ――最初はRIZINガールですよね。なぜアイドルからラウンドガールをやってみようと思ったのですか? 「毎年年末の格闘技もそうですけれど、自分でいろいろな団体のPPVを買って観るくらい格闘技が好きなんです。格闘技観戦が大好きなので、会場にも行って応援していました。母も格闘技が大好きで、母の影響で2人で一緒に観戦しに行っていたんですけれど、小さい頃に母に連れられて行った時に、リングガールの方が凄く凛としていてカッコよく見えたんですね。こんな女性になりたいなって、自分の心の中で憧れていた職業のひとつになったんです。それでアイドル活動を休止した後に、やってみようと思ってオーディションにチャレンジしました」 ――ラウンドガールになる前から格闘技が好きだったんですね。記憶に残っている、一番古い試合はなんですか? 「いつかは覚えてないんですが、THE OUTSIDERを観に行ったことがあります(笑)」 ――アウトサイダーですか!? これはまだレアな。 「そうなんですよ(笑)。母が好きで観に行ったことがあって、映像でも観ていました。どの選手が印象に残った、とかではないんですけれど会場の雰囲気とか、パンチが飛び交うとか衝撃的じゃないですか。それで小さいながらも“わっ、凄い”と思った記憶があります」 ――アウトサイダーを観に行っていたラウンドガールというのも史上初かもしれませんね。なかなかいないと思いますよ。 「そうですか(笑)。その後、プロで活躍する選手の方もその頃から観ていました。この団体が好きとか、この選手が好きとか言うよりも格闘技観戦が好きって感じでしたね」 ――ということは、ラウンドガールになれて格闘技が間近で観られてラッキー、みたいな。 「もう凄く嬉しいです! 本当に。格闘技のチケットって安くはないですよね。ファンの方には申し訳ないですけれども、あの近さで観られるのは至福の時です。ラウンドガールをしている時は目をバキバキにしながら観させていただいています」 ――RIZIN、RISEを経験しましたけれど、K-1のリングに立つというのはひとつの憧れだったのですか? 「はい、もちろんです。やっぱり格闘技の中でも歴史がありますし、格闘技界を率先してきた団体だと思っているので、K-1ガールズって存在にも凄く憧れていましたし、まさか自分がこうして今このK-1ガールズのコスチュームに袖を通せるとは思っていなかったので、感謝の1年にしたいと思います」 ――ラウンドガールとしての歴がある身として、心がけていることはありますか? 「体型ですとか見た目はもちろんなんですけれども、まずは試合をファンの皆さんと一緒に楽しむこと。試合当日までのストーリーがそれぞれあるじゃないですか。その想いを読み取ることは出来ませんが、なるべくいろいろな記事、会見もそうですし、今はSNSを使ってたくさん知ることが出来るので、そういったストーリーを知りながら試合当日を迎えるのも楽しみのひとつになると思うので、ラウンドガールとしても一ファンの目線として一緒に楽しみたいなと思っています」 ――そんな広瀬さんが7月7日の『K-1 WORLD MAX』で注目しているカード、もしくは選手はいますか? 「55kg級のトーナメントです。私、玖村将史選手をK-1デビューした年から観ていたので、自分がK-1ガールズにならせていただいて間近で観られるというのは激アツだなと思います(笑)。それとチャンピオンの金子晃大選手が1回戦から出場されるじゃないですか。やっぱり期待しちゃうのはその2人の再戦なんですけれど、どういう結果になるのか分からないのが格闘技だと思うので、トーナメントには外国人選手も参戦されますし、どうなるのか楽しみにしています」 ――ちなみに、ご自身は格闘技経験はあるんですか? 「私? 全くないです。観る専門です」 ――では、Krushガールズからの挑戦は他のメンバーにお任せしますってところですか。 「私、格闘技の試合は好きなんですが、そういう揉め事は苦手で(笑)。こう見えて喧嘩とかもしたことないんですよ。口喧嘩でも勝てないくらい。平和に過ごしたいので出来れば争いはしたくないなと。何事も見守って応援したい派なんです」 ――なるほど。正しい格闘技の見方だと思います。ところで三団体制覇しましたけれど、ラウンドガールとしての目標はありますか? 「出来るならば、全団体制覇したいですけれどね(笑)。これは、ひとつの団体に愛がないとかではなくて、自分は格闘技というものが凄く好きなので団体に限らず少しでも盛り上げていける、華が添えられるような役目がラウンドガールだと思っているので。K-1愛が無いとかではなくて、本当に格闘技をもっともっと世の中に、私自身を通してもですけれどいろいろな伝え方があると思うので、出来たら全制覇やってみたいですね。そこはガメつくいきたいです(笑)」
ゴング格闘技
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