韓国・中央省庁が競い合う…政府の「AI革新ブーム」の中身
【01月27日 KOREA WAVE】人工知能(AI)が産業の転換をリードするものとして浮上し、韓国政府内にもAIを活用した革新ブームが起きている。AIと関係の深い科学技術情報通信省のような省庁の他にも、それぞれAIと結合した政策を立案するなど、韓国政府にも変化の波が激しい様相だ。 韓国政府関係者によると、科技省は今年を「AI共存時代」元年と宣言し、AIの日常化を本格的に拡大する。特に、革新AIインフラを高度化するために、超巨大生成型AIインフラの底辺を拡充し、民間中心のデータ生態系も活性化する。 全産業のクラウド転換を支援し、地域、中小企業、政府のAI活用促進も支援する。政府が野心的に準備を進めているデジタルプラットフォーム政府の具体化にもAIを結合し、年内に目に見える成果を導き出すという戦略だ。 これまではAIが情報通信と科学技術の領域に限られ、主務省庁だけで政策を推進してきたが、今年は全省庁を網羅し、AIを活用した政策を推進する計画だ。AIの底辺と全般に関するインフラを科学技術情報通信省が主導し、他の省庁は業務特性に合う政策にAIを深く活用するという意味とみられる。 実際、行政安全省は生成型AIを活用して文書作成と情報検索を支援する「AI行政秘書」と、音声―文字変換が可能な「AI自動会議録」の導入を推進中だ。また、24日に「国民体感改革タスクフォース」を発足させ、AI時代に本格的に対応するために業務全般の課題を常に見つけ出すというのが同省の説明だ。 環境省はAIと結合した洪水予報システムを稼動させる。洪水予報の発令地点を拡大し、AIを活用して迅速かつ正確に洪水予報を国民に発令し、気象システムにもAIをより多く利用するという政策構想を示した。 製造業と関係する産業通商資源省もAI政策を推進する。製造業はスマートファクトリーとデジタル転換が急務で、AIと結合した工程の革新を推進するということだ。 アン・ドクグン産業通商資源相は17日、「機械産業人新年会」に出席し、「既存の機械装備と人工知能(AI)の融合・複合などを通じ、先端デジタル機械装備への変革を推進する『AI自律製造』を通じて製造工程の大々的な革新とともに、韓国産業の生産性と未来競争力を高めていく」と明らかにした。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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