岡山県内で記録的大雨 交通機関乱れる 全25観測地点のうち24地点で11月の観測史上最大を更新
低気圧や前線の影響で岡山県内は2日、記録的な大雨に見舞われた。24時間降水量は全25観測地点のうち、24地点で11月の観測史上最大を更新。JRの在来線などで運休が相次ぎ、交通機関が乱れた。 岡山地方気象台によると、1日朝の降り始めから2日午後3時までの降水量は、鏡野町富163・5ミリ、新見市千屋161・0ミリ、真庭市蒜山上長田158・5ミリ―など。2日昼ごろまでの24時間降水量も県北部を中心に150ミリ前後に達し、真庭市蒜山上長田は11月の観測史上2位だった。 岡山エリアのJR在来線は、伯備線と姫新線、因美線の一部区間で終日運休。山陽線岡山―三原間、桃太郎線岡山―総社間も朝から夕方ごろまで運転を見合わせた。 岡山駅には一部区間の運休を知らせる張り紙が掲示され、予定変更を余儀なくされた利用者らで混み合った。総社方面に向かう途中の管理栄養士の男性(28)=大阪府泉佐野市=は「再開の見通しが分からないので待つしかない」と諦め顔だった。 中国自動車道は北房インターチェンジ(IC)―三次IC間で一時通行止めとなった。 JR西日本中国統括本部によると、3日も線路の点検のため、姫新線、因美線、芸備線の一部区間で始発から運転を見合わせる。 岡山地方気象台は「3日の県内は高気圧に覆われておおむね晴れるだろう」と予報している。 ◇ 県北の12市町村を舞台に開かれている国際アートイベント「森の芸術祭 晴れの国・岡山」の実行委員会は2日、大雨のため全21会場の公開を中止した。3日は再開する予定。