「アクセルとブレーキを踏み間違えた」84歳女性、急加速し衝突か 鹿児島市死傷事故
鹿児島市下荒田1丁目の県道で、乗用車が歩道に突っ込むなどして4人が死傷した事故について、運転していた同市下荒田4丁目、サービス業の女性(84)が「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と話していることが、鹿児島中央署への取材で12日分かった。女性は交差点に進入し右折しようとした際に操作を誤り、急加速しながら歩道に向かって直進したとみられる。 【写真】一夜明けた事故現場=12日午前8時半、鹿児島市下荒田1丁目
同署によると、車は横断歩道を渡っていた同市の医療事務女性(22)に接触し、同じく横断歩道を渡っていた同市の医療事務女性(48)に衝突。ガートパイプと植え込みを突き破り、歩道を歩いていた姶良市東餅田、会社員の男性(37)と妻の女性会社員(32)をはね、歩道沿いのビルに衝突して止まった。 会社員の男性は頭などを強く打ち、搬送先の病院で間もなく死亡した。死因は外傷性くも膜下出血と脳挫傷。横断歩道にいた48歳女性も頭などを強打し意識不明の重体、22歳女性は腕を打撲する軽傷を負った。男性会社員の妻は足を骨折した。 車にドライブレコーダーは付いておらず、同署は周辺の防犯カメラ映像や目撃者への聞き込みなどで当時の状況を調べている。運転していた女性は胸を骨折する重傷で、回復を待ってから詳しく事情を聞く。 運転していた女性の家族によると、女性は同市荒田1丁目でクリーニング店を経営しており、事故当時は店から帰宅途中だった。車は店の名義で、通勤などで毎日のように使っていたという。
南日本新聞 | 鹿児島