大阪市営バス初の「イルミネーションバス」運行中 ── 光の響宴開催に合わせ
1日から大阪市内で開催されている「大阪・光の響宴2014」。今年で2回目を迎えるこのイベントは、市内各地で様々なイルミネーションやライトアップ、そしてそれに関連したイベントが行われることになっています。中でも、御堂筋沿いに展開される「御堂筋イルミネーション」では、大阪市役所前から南海なんば駅前にかけて、御堂筋の並木に電飾が施されるほか、歩道に設置された「光のモニュメント」や、沿道ビルのライトアップなど、まばゆい光のアートが展開されています。そして、これに合わせて同日から、大阪市営バスで初めての「イルミネーションバス」が走っており、話題となっています。
交通局職員の手作りのイルミ装飾が特徴
今回イルミネーションが施されたのは、中津営業所に所属する路線バス3台。前面窓下や側面に、LEDチューブを利用した電飾が施されており、ボディや窓ガラスも、スプレーやステッカーを使って装飾がされています。 これらの取り付けは、デザインから全てが交通局職員の手作りだそうで、そのため3台とも微妙にデザインが異なるとのこと。細かな違いを見つけてみるのも楽しいかもしれません。 車内に入ると、吊り革や手すり部分がモールなどで飾り付けされています。大阪市交通局ではバスへのイルミネーションは初めてということで、他都市のイルミネーションバスなどを参考に制作されました。「今回は初めてということもあり、装飾も少し控えめですが、「御堂筋イルミネーション」の雰囲気をよりいっそう楽しんでもらえると思います」(交通局関係者)と話していました。
車内BGMは交通局職員のオリジナル曲演奏
このイルミネーションバスの運行期間は25日まで、大阪駅前となんばを結ぶ8号系統の臨時急行バスとして、1日6便が運行されます。乗車に予約等は必要ないので、誰でも気軽に利用でき、乗車料金も普通の市営バスと同じく大人210円・子供110円。1日乗車券「エンジョイエコカード」などの使用も可能です。 イルミネーションだけでなく、車内では、交通局職員が演奏したオリジナルの音楽が流され、音声による沿道の紹介も行われるそうで「大阪・光の響宴2014」を楽しむにはもってこい。 師走の御堂筋を彩る「御堂筋イルミネーション」と、それを盛り上げるイルミネーションバスとともにぜひお楽しみください。(鉄道ライター・伊原薫) ■伊原薫(いはら・かおる) 大阪府生まれ。京都大学大学院・都市交通政策技術者。(一社)交通環境整備ネットワーク会員。グッズ制作やイベント企画から物書き・監修などに取り組む。都市交通政策や鉄道と地域の活性化にも携わっている。好きなものは103系、キハ30、和田岬線、北千住駅の発車メロディ。