《ブラジル》竹屋永司領事が着任=在サンパウロ総領事館広報文化班
在サンパウロ総領事館広報文化班に15日、竹屋永司領事(44歳、滋賀県出身)が着任した。着任挨拶の為、23日に編集部を訪れた。 竹屋領事は国際基督大学人文学科を中途退学後、滋賀県長浜市役所に就職し、外国人対応業務を担当した。08年に外務省の在外公館派遣員として在サンパウロ総領事館官房班に勤務し、10年に外務省に入省、報道課に所属した。14年からリオ・デ・ジャネイロ総領事館広報文化班、18年から在ペルー日本国大使館領事班、22年からブラジリアの在ブラジル日本国大使館政務班に勤めた。ブラジル勤務歴は合計で約9年に及ぶ。 竹屋領事の祖父が企業駐在員としてリオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ市に住んでいたことや母親が国際交流関係の仕事に就いていたこともあり、幼いころからブラジルは身近な存在だったという。 08年のブラジル初赴任時にはブラジル日本人移民100周年があり、14年に五輪、W杯、21年に伯国大統領選挙など、在外公館職員として日伯に絡む大イベントを経験し、両国の関係の深さを実感した。昨年1月、林芳正外務大臣(当時)のブラジリア訪問と三権中枢襲撃事件が重なり、事態把握に奔走したことなどを振り返り、「今年はG20、来年はCOP30に日伯外交関係樹立130周年と忙しくなりますが、やりがいがあります」と語った。 広報文化班では班長として文化広報事業をはじめ、日本語教育事業や国費留学事業に携わる。前回のサンパウロ勤務時は官房班に所属していたため同地日系社会との繋がりは少なく、「来年の日伯外交関係樹立130周年をより良いものと出来るように日系社会はじめ皆さんから、ぜひ学ばせてもらいたいです」と語った。