パナソニック・くらしアプライアンス社は、パナソニック製のアルカリイオン整水器と浄水器を使ってマレーシアの水道水に対する浄水性能を検証した（パナソニック提供）

　パナソニック・くらしアプライアンス社は18日、マレーシア国民大学（ＵＫＭ）の研究者との共同研究で、パナソニック製の高性能浄水カートリッジを搭載したアルカリイオン整水器と浄水器を使ってマレーシアの水道水に対する浄水性能を検証し、不純物４種に対して煮沸以上の除去性能があることを実証したと発表した。マレーシアの水道水を用いた検証は初めて。 　検証は、マレー半島部のクランタン州、ペルリス州、スランゴール州、ジョホール州、東マレーシアのサラワク州、サバ州の６地域の水道水を使って実施。水道水に含まれる遊離残留塩素、発がん性の可能性があるクロロホルム、水道配管から溶出される鉄、マンガンの４種を対象に、５分間煮沸した水道水と、浄水カートリッジでろ過した水道水を対象に、浄水性能と水質の比較検証を実施した。 　その結果、６地域とも煮沸より浄水カートリッジでろ過する方が不純物の除去性能が高いことが立証された。また、浄水カートリッジを使用した場合、煮沸時の蒸発により重金属の濃度が高くなることを防ぐこともでき、パナソニックは「より安心かつ容易に水道水を飲用できるようになる」としている。 　マレーシアでは、浄化施設で浄化した直後の水質を保健省が定める飲用水の品質基準に基づいて保証しているものの、各家庭に届けられる水質に関する公言はなく、より安心して飲用するために、水道水を煮沸するのが一般的となっている。しかし、水道水に混入している水道配管から溶出される重金属などの物質は煮沸では除去できないという課題があった。