”耕作放棄地”解消へ境港市で“早生樹”を試験栽培 バイオマス発電燃料として活用し新産業創出を(鳥取)
山陰中央テレビ
耕作放棄地を使い成長の早い樹木を試験栽培する取り組みが、鳥取県境港市で始まりました。栽培された木をバイオマス発電の燃料に活用することで、耕作放棄地の解消や新たな産業づくりにつなげます。 試験栽培は、境港市が農家から借り受けた耕作放棄地で行われ、市の農業公社の職員が、ハルシべ柳の苗80本とハンノキの苗20本を植えました。これらの木は、1年に1メートル~2メートル成長するとされ、一般の樹木に比べ成長が早い「早生樹」です。 市では、農地の3分の1にあたる約200ヘクタールが耕作放棄地になっていて、そこで成長が早い樹木を栽培し、バイオマス発電の燃料として活用。荒廃した農地の解消とともに、新しい産業の創出にもつなげる狙いです。 境港市産業部農政課・武良収課長: 一つの産業化いう形で、栽培からバイオマス発電の燃料の供給のサイクルが出来上がれば良いと思います。 試験栽培では、肥料の与え方など条件を変えて成長を記録し、データを次の栽培に生かします。市は今後、ユーカリや早生桐など種類を増やして、5年から6年かけて試験栽培を続けることにしています。
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