投票終了10分で落選確実、不記載の長野1区若林健太氏 「処分異論ない。重複関係ない」
衆院選長野1区に立候補した自民前職の若林健太氏（60）は27日午後8時10分過ぎ、対立候補の立憲民主前職、篠原孝氏（76）に当選確実の報が伝わり自身の落選が確実になると、長野市内のホテルに設けた支援者らが集まる会場に神妙な面持ちで姿を現した。若林氏は「結果は私自身の責任。私を信じてお支えいただいた皆さんに感謝とおわびを申し上げたい」と挨拶し頭を下げた。 若林氏は、会場を後にする支援者ら一人一人に「ありがとうございました」「申し訳ございませんでした」と気持ちを伝えながら握手を交わしていた。 自民党は派閥政治資金パーティー収入不記載事件を受け逆風の中での選挙戦。若林氏も不記載があり、今回の衆院選では比例代表との重複立候補が認められず、小選挙区で勝たねば落選が決まるという「背水の陣」で臨んだ選挙だった。 支援者らを送り出したあと取材に応じた若林氏は不記載問題について「自分自身やるべきことはやったが説明が届かなかった。今後については後援会、党本部と相談したい」と述べるにとどまった。重複立候補が認められなかったことについては「党の処分に異論はない。重複とは関係なく、小選挙区で勝たねばならなかった」と述べた。（石毛紀行）
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