もうすぐ最終回『半分、青い。』ドタバタ展開、打ち消すラストはあるのか?
ドタバタ展開とよいエピソードも混在 ラストはやっぱりハッピーエンドをお願いしたい!
もちろん「半分、青い。」が、ドラマとして全般的に視聴者からダメ出しをされてきたわけではなく、いまも鈴愛と律のハッピーエンドに期待する声は高い。 とくに鈴愛が東京に出るまでと、豊川悦司演じる漫画家の秋風先生のくだりは盛り上がっていた。東京・胸騒ぎ編(第6週 - 第14週)がそれにあたる。不器用だが正直に夢に向かって邁進する鈴愛や、秋風の事務所オフィス・ティンカーベルのボクテ(志尊淳)やユーコ(清野菜名)、そして秋風の秘書で毎回、個性的なファッションを楽しませてくれた菱本若菜(井川遥)など、登場人物たちもキャラが立っていた。 上京して出会ったマアくん(中村倫也)とのエピソードもウケがよく、視聴者の間では“マアくんロス”現象や、“秋風ロス”現象も起こった。「いっそのこと、あそこでドラマを終わりにしてほしかった」との声が出るほどだ。 その直後の人生・怒涛編(第14週 - 第18週)で、いきなり100円ショップに舞台が移る展開についていけない視聴者は少なくなかったのかもしれない。また、ここで出会った美青年の映画助監督・森山涼次(間宮祥太朗)と結婚・出産という人生の大きな節目を迎えた鈴愛だが、涼次の兄貴分、映画監督の元住吉祥平(斎藤工)がトラブルの末に自殺未遂をするなど、朝ドラらしからぬドロドロした暗い展開に批判の声が噴出した時期もあった。 しかしドラマはその後、「戻りました!岐阜編」(第19週 - 第22週)、「再起奮闘編」(第23週 - )と、さまざまなエピソードを描き込みながら持ち直し、いよいよ大詰めとなってどのように終着するのかに注目が集まっている。 (文:志和浩司)