『オッペンハイマー』が7部門受賞の快挙!第96回アカデミー賞、受賞した作品のインタビューまとめ
3月10日(現地時間)、第96回アカデミー賞がロサンゼルスで開催された。日本からのノミネート作品が3作あった今回のオスカー、気になる結果は? 【写真】アカデミー賞特殊視覚賞を受賞した山崎監督コメント、エマ・ストーン、キリアン・マーフィーのインタビューまとめ 日本作品、2部門での受賞! ノミネートされていた日本作品は3作品。そのうち宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』が、授賞式開始早々に長編アニメーション賞を受賞! 宮崎監督とスタジオジブリの受賞は『千と千尋の神隠し』以来21年ぶりの快挙。残念ながら宮崎監督は会場に不在で、今後のコメントが待たれるところ。 また山崎貴監督『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を獲得。アジア初の快挙で、また大規模な予算を投入したライバル作品を抑えての受賞に、現地入りしていた山崎監督はじめ制作スタッフの感動もひとしお。国際長編映画賞にノミネートされながら、惜しくも受賞を逃してしまったヴィム・ヴェンダース監督『PERFECT DAYS』だが、現地でも主演を務めた役所広司の存在感は光っていた。
脚本賞を勝ち取った「ママ」に注目殺到?! 『落下の解剖学』のコメントが話題に。
脚本賞を勝ち取ったのはジュスティーヌ・トリエ監督・脚本の『落下の解剖学』。カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドール賞を獲得した本作だが、アカデミー賞にノミネートされた際のトリエ監督の感情の爆発具合に注目が集まっていた。 受賞後、監督のコメントがまた話題に。 「脚本を書いていた時はロックダウン下で、ふたりの子どもにアニメの『ONE PIECE』を見せていました。仕事とおむつの間に境界線なんてありませんでした。私たちが前から始めたかったことが、今夜、少しずつ動き出します」
開催前から大本命?! 鎬を削った2作品とは?
ノミネート時から囁かれていたのが、今回のアカデミー賞がヨルゴス・ランティモス監督『哀れなるものたち』とクリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』の一騎打ちになるのではという噂。それを証明するかのように、2作品の受賞は際立っていた。 『哀れなるものたち』は主演女優賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイク&ヘア賞の4部門を受賞!主演女優賞となったエマ・ストーンは『ラ・ラ・ランド』(16年)以来2度目の主演女優賞となる。本作ではプロデューサーも務めた彼女が、セックスシーンの演出を務めたインティマシーコーディネーターへの感謝を語ったインタビューは必見だ。また、衣装に関してはファッションエディターの栗山愛以による深掘り解説も見逃せない!